昼のカオ ページ46
江口「まぁ、ヤッてないけどね。」
「はぁ!?」
*
ニヤリと笑う江口にグツグツの煮えるような感情が芽生える。
騙されたというか、うまくのせられたというか。
*
「じゃあ、好きで好きで…のくだりも嘘ってこと?!」
江口「あ、それは本当。」
「は…、っ?どうゆう状況でそうなる訳?」
江口「さーね。なら、昨日こと思い出せばー?」
*
黒い笑みでコップには入れられたコーヒーを飲む江口。
お酒の飲み過ぎで完全に感情を塞き止めるなにかが壊れてしまっていたのだろうか…。
…でも、昨日のことなんて思い出せるはずがない。
はぁ、と軽くため息をつく。
*
江口「……あのさ、」
「ん、?」
江口「元カレのこと、」
*
さっきまでの空気とは違い、真剣な表現で見つめられる。
……何を言われるだろうか。
気になるが、触れてほしくない。
触れてしまったら、何かが壊れてしまう…そんな領域の話。
*
江口「気にしてないわけじゃない。ただ______。」
「……ただ、?」
江口「Aのことが好きなのは変わらない。
……例え、お前が俺のもとを離れても。」
*
ばか、と小さく呟く。
……なんで、そんな自信なさげに言うの。
もっと、自信をもってよ。
私が好きなのは貴方だけなのに。
いつもよりも小さく見える江口をゆっくり抱きつく。
*
「私が離れるはずないじゃん。
____心配なら、私のこと捕まえといてよ。」
*
すると、ぎゅっとすがり付くように抱き締められる。
その温もりがあたたかくて、心地よくて……。
____あぁ、私は心底この人のことが好きなのだ。
そう実感した。
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ましゅまろ - ふぅぁっすたぁぁぁぁぁ…(?)もう無理心臓どくどく…えぐぅ尊いよぉ…… (2022年3月24日 8時) (レス) @page26 id: 020804db55 (このIDを非表示/違反報告)
沙月(プロフ) - ちょっとやめてくださいよ!が、えぐボイスで頭のなかに流れてきた。 (2019年5月25日 21時) (レス) id: b7d8d46a43 (このIDを非表示/違反報告)
木綿(プロフ) - 菜々さん» なるほどです!続編も読ませて頂きました!楽しみにしています! (2019年5月15日 20時) (レス) id: c57b2ce0fd (このIDを非表示/違反報告)
菜々(プロフ) - 木綿さん» ありがとうございます!!ずっと下書きのままにしてありましたので…続編でもよろしくお願いします。 (2019年5月15日 20時) (レス) id: 5b4c966665 (このIDを非表示/違反報告)
菜々(プロフ) - 夏來さん» 遅くなってごめんー!!まじで亀更新 (2019年5月15日 20時) (レス) id: 5b4c966665 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:菜々 | 作成日時:2018年9月4日 16時