昼のカオと夜のカオ 【江口拓也】

昼のカオ ページ18

目覚ましの音でパチリと目が覚める。

昨日は江口がカレーを作ってくれて、それから急に眠くなって寝ちゃったんだ。

欠伸をしながら体を起こし、ぐしゃぐしゃの髪の毛を直そうと頭を触る。




ふわふわとした毛のような感触。




………ん、、、、？









*









「なんだこりゃぁぁぁぁぁ！」









*









*









江口「いや、まさかホンモノだとは………。」

「だからってさ！人に試す！？」









*









椅子に姿勢良く座っている江口を問い詰める。

急いで鏡を見ると、頭の上にはふわふわの白の猫耳。

そして、お尻には白の尻尾。


原因は江口が先輩から貰った薬を私のカレーのなかに仕込んだから。

「彼女に飲ませてみて」と手渡されたらしい。









*









「これ、何時になったら治るの！」

江口「もう一晩たてば治るらしいよ。」









*









もう！、とドカッと椅子に座る。

猫になって感情が出やすいのか、尻尾が大きく揺れている。

当事者はへらへらと笑っている。

















*



















江口「いいじゃん。可愛いよ。
………感情が分かりやすいし。」

「触るな！」









*









伸ばしてきた手をパチっと叩く。

………絶対に変な方向に持ってかれそう。









*









*








お星さまが赤くなっていました！！

本当にありがとうございます！

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