お父さんって、 ページ7
『お母さんっ!今日はお父さんまだ帰ってこないの?』
「そうねぇ。もうすぐ帰ってくると思いますよ。いい子で待っていようね。
『「うん!」』
お父さんはいつもお仕事で帰りが遅かった。
だけど大きいお屋敷に住んでいて美味しいご飯、幸せな家庭で暮らしていた。
「絶対に、この本棚を触ってはいけないよ。いいね。美惨。」
『はい。お父さん!!』
頭をぽんぽんと撫でてくれるお父さんに抱きつき、夕食へ向かう。
幸せだった。
10歳になるまでは。
((きゃああっ!!!だれか、誰か助けて!!!))
((黙れ。お前はもう死ぬんだ。私と一緒に鬼になるか??))
((お母さんっ!!お母さんっ!!!!!))
((う゛、、、、...う゛ぐお゛ぉぉっ))
((やめ..やめて.....お母さん?ねぇ!お母さん!))
血まみれの床や壁。噛みちぎられた腕。
10歳の私にはものすごく耐えきれないほどの風景が頭の中に浮かび上がってくる。
後に響く笑い声の主
『お、お父さん...なの...』
ガバッと起き上がる。
夢だ。これは悪い夢だ。
そう思ってた。そう信じたかった
.
けど
((グシャ...グチャア.......う゛.っ...))
((下弦の鬼のくせに、柱にあったら逃げようと考えているな。))
((消えるんだ。。))
((きゃあああっ!!))
何度も何度も、新しい悲惨な風景が浮かび上がる。
何度寝ても何度覚めても吐き気と嫌悪感が止まらない
お父さん何してるの。
ねぇ。
お仕事じゃないの?
あれはお父さんじゃないよね?
大きな扉の先には
(この本棚を触ってはいけないよ。)
その本棚のある部屋がある。
ギギ..キー
扉を開くと書斎があった。
よいしょと登ったいすに座り机の資料を見た。
『青い、、ひがん...ばな?』
私には読めない漢字で埋め尽くされた紙。
引き出しの中には
『この赤いの、、血?』
試験管とやらに入っている液体。
水ノ呼吸 壱ノ型 水面切り
弐ノ型 水車、、、。
日ノ呼吸 雷ノ呼吸 風ノ呼吸、、、
たくさんの意味のわからない文字が書かれていた。
私は書斎を出た。
何もわからないまま今日も悪夢を見る。
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本当はなんなの?
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彩 - お母さんがどーしたの気になります!頑張ってください! (2021年4月23日 13時) (レス) id: ba7a3beaff (このIDを非表示/違反報告)
たなか。(プロフ) - あおいさん» わわっ!コメントありがとうございます!更新頑張っていきます! (2020年1月26日 2時) (レス) id: eed59b3e73 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - 続き気になる!更新頑張ってください! (2020年1月25日 20時) (レス) id: ea8e5cf766 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たなか。 | 作成日時:2020年1月19日 20時