無惨の娘ですみません。【鬼滅の刃】

この山、 ページ20

山とその外側とではまったく雰囲気が違う。


こんなにも晴れているのに多分山の中まで陽の光は届いていない。




『よし...っ』





気合を入れて山の中へと入っていく



山の中には川などはなくただただ木や草が生えていた。



この山の周りの街での被害はない。
だからまだこの山にいるはず。




ザッザッと音を立て草と草の間をぬって歩いていく。


やっぱり山の中は暗くて、かすかに届く太陽の光は月明かり程の明るさで。



この状態だったら鬼でも真昼を普通に歩けそう




鬼の気配というのは鬼舞辻の血が多ければ多いほどわかりやすくて、





『久しぶり。遊惨』




右隣にある木の枝に乗り木に持たれる妹、遊惨

私と同じ黒髪に赤い瞳に白い肌。
でも瞳の中はまん丸ではなく猫のように細長い。



「姉さん久しぶりぃ。前は大丈夫だった？？もうほんと馬鹿みたいに震えちゃってたけど。」


『まぁあの時は取り乱したけど今は大丈夫。
今日があんたの命日になるようここに来た。』




にやにやしながらこちらをむく彼女の視線は鋭く
感じる殺気は針のようだった。




「へぇ。まぁ頑張って。父さんから逃げた逃れ者。」




ざっと土を踏み締め構える



『1人で逃げる力もなかった馬鹿め



美ノ呼吸 伍ノ型 遊覧美毒』



ビシャッと血の落ちる音がしたものの頚への攻撃は浅かった。



「はやいけど遅いね。柱だったらもっと行けるでしょ。




血鬼術 溶岩ノ流」




丸い雫のように飛び散るマグマ

四方八方に散らばる




避けたと思っていても羽織が何ヶ所か溶けていく



「へぇ、意外とよけれるんだねー。」


『うっさいな。なめてんの？





美ノ呼吸 参ノ型 蛾楽上転』


景色を円を描くように歪ませ攻撃をする技





ｼｬｯ..





ﾄﾞｼｬｱﾝ...






気を切り込んでしまった。

あいつの移動速度は異常に早かった。



「血鬼術 爆岩爾」



ｼﾞｯ...




『ゔ...っ』





先程同様
マグマを使った攻撃で今度は急所を狙ってくる鋭い攻撃だった
それが腕にあたり焼け溶けた感じがした。



「あらあら、また避けたのか。もっともっと苦しめましょ。もっともっと楽しませておくれ。


ねー。姉さん。





血鬼術 硝瑠璃破随」





？！




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