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天気も良い昼下がり、9月の終わりということもあって非常に過ごしやすい気温。
金曜の授業は三限から。おかげで睡眠時間もしっかり取れた。お昼ご飯もしっかり食べた。
これなら気分は上々……なはずなのに、こんなにも気持ちが落ち込んでいるのは夏休みが終わってしまったからだろうか。
なんてね。これは、どう考えても……。
浮かんできそうになった嫌なことを頭を振ってかき消す。わざわざ思い出すこともない。
｢おはよ、A〜｣
｢奈子、おはよ｣
教室近くでエンカウントした同じ学科の友達、奈子。
大学1年の後半頃に仲良くなり、自然と一緒にいることが多くなった。ちょっと抜けているところがあるが可愛らしくていい子だと思う。
大学2年生の後期になった今でも仲良くしてくれている。
｢この授業、グループ学習だよね？Aと同じグループじゃなかったら私この授業切るよ…｣
｢そういうこと言ってると本当にそうなるよ｣
｢ねえフラグ〜｣
｢ただでさえ後期から一緒の授業少なくなっちゃったんだから違うグループでもちゃんと受けるんだよ｣
そう告げると奈子は渋々とはぁいと返事をした。
まあ、奈子は単位足りてるだろうから切ったところで支障はないんだろうけど。
単位で言ったら危ないのは私。
前期は色々あってたくさん単位を落としてしまった。後期は本当に真面目に受けないとね。
｢でも本当にAと同じグループがいい。あわよくば向井くんと同じグループがいい｣
｢また言ってる。それはもう神頼みするしかないな｣
｢Aも誰か良い人と同じグループになれればいいよねぇ、もうね、忘れて次の恋よ｣
｢はいはい、そうね。笑｣
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作者名：オユ | 作成日時：2021年2月24日 0時
