. ページ8
.
「アイス〜、アイス〜、アイスを食べよ〜っ」
「……ん〜っ、うまぁ〜」
やはり、お風呂上がりは
あたしは根っからの甘党なのだ──チョコアイスに追いチョコソースをかけ、さらに板チョコを一緒に食べるくらいには。
「これは全人類が食べるべきだよ……ん？」
特製チョコアイスを堪能し、その美味しさに一人頷いていると、机上に置いてあるスマホが鳴り出した。
スマホを手に取り画面を確認すると、そこには�爛灰淵鵑�ん�瓩箸いκ源�。
普段、新一くんから電話がかかってくることなど、事件の際を除いては皆無に等しいので、嬉しさのあまり高速で応答ボタンをタップする。
『もしも──』
「新一くんっ！ もしもしっ！」
『……相変わらず元気だな、Aは』
スマホの向こうから、ははっ、と笑い声が聞こえてくる。
「だって新一くんからの電話とか、スーパーミラクルウルトラレアだよ？ 元気になるに決まってる！」
『……あー、なんか悪かったな』
「んーん、あたしはたまにでも新一くんに会えるだけで幸せなので問題はなしである！」
なんてことを伝えると、今度また本屋めぐりでもしようぜ、なんて誘ってくれる彼は本当に優しい。
これだからあたしは新一くんが大好きなのだ。
もちろん、この気持ちに他意はない。
純粋にお友達として彼のことが好きなのだ。
「あっ、そういえば、新一くんあたしになんか用でもあったの？」
『あぁ。A、今日蘭と渋谷行ってなかったか？』
「うん、行ってた」
『蘭が渋谷で俺を見たって言っててよ。どういうことだと思って』
「なるほど……。確かに、蘭は新一くんのこと見たって言ってたよ。でも、あたしその人のこと見てなかったんだよね。ごめんね、役に立てなくて」
新一くんに伝えながら、今日の出来事を思い出す。
蘭は新一くんを見かけたと言っていたが、その人物はすぐにいなくなったらしく、あたしも園子も確認することはできなかった。
だが、蘭があんなにも新一くんだと思い込むなんて、その人物は相当新一くんと酷似していたのだろう。
『いや、Aが気にすることじゃねぇから。やっぱ蘭の見間違えだよな〜』
「うん、そうだと思う……」
ここでも、あたしのせいじゃない、と気を遣ってくれる新一くん。
そんな優しい新一くんに愛されるなんて、蘭は本当に幸せ者だな、と一人静かに微笑んだ。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 117人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みるみ(プロフ) - ざとー鯨さん» コメントありがとうございます (^^) 私もこちらの作品は必ず完結させたいと思っているので、まだ先になりそうですがきちんと更新していく予定です。それまでお待ちいただけると嬉しいです (TT)♡ (2022年8月26日 21時) (
レス) id: e84a88fe80 (このIDを非表示/違反報告)
みるみ(プロフ) - noppiさん» コメントありがとうございます (^^) こちらの作品は、私生活が落ち着いてから更新していこうと考えています。もう少し先になりそうですが、お待ちいただけると嬉しいです (TT)♡ (2022年8月26日 21時) (レス) id: e84a88fe80 (このIDを非表示/違反報告)
noppi(プロフ) - 続きも見たいです(*^▽^*) (2022年5月5日 14時) (レス) @page19 id: a056ba0898 (このIDを非表示/違反報告)
ざとー鯨 - ぜひぜひ完結させてほしいです！更新頑張って下さい！ (2021年8月8日 5時) (レス) id: e25b0a7159 (このIDを非表示/違反報告)
雨乃。(プロフ) - 把握！ヤンデレも書いてほしいな(え) (2021年7月24日 22時) (レス) id: d16cd174f4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みるみ | 作成日時：2021年6月23日 17時
