初恋相手は姉さんでした。【JK】 (ページ38)

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初めての経験に戸惑いもした。付き合う過程もなく、相手は義理の弟で。普通に男性に肌を晒す羞恥とは訳が違う。何年も弟としてグクを見ていたのだから。

「…ん…っ…グク…、」

「姉さん顔真っ赤。必死に俺の腕にしがみついてる姿が…可愛い」

抗う力もなく、言い返す言葉も見つからない。何をされるかと強ばる私の体をほぐすように、グクは甘い言葉と優しいキスを何度もしてくれる。グクの香りに包まれ逞しい体に抱きしめられれば、不安は安心に変わる。

「…っ…グク、待って…！」

「姉さん…？」

「私…初めてだから…。」

「俺もだよ。ずっと姉さんだけを見ていた。姉さんが俺を弟としか見ていない時も、俺の思う人は姉さんだけ。一度は距離を取ろうとした。でも、自分の気持ちを偽ることはできなくて。姉さんの側にいられるだけでいいって、ここに来たんだ」

目線を合わせて微笑むグクは止めていた手をゆっくりと下へと動かし腰を撫で、私の下着の中へと手を入れた。

「側にいれるだけじゃ物足りなくなったのはテヒョンさん達に触発されたから。何もしないまま大好きな姉さんが他の男のものになるなんて嫌だって思ったんだ。どんな結果になっても、自分の気持ちに素直になろうって。だから姉さんも素直になってよ」

「素直に…なる…。」

「俺の事が好きだって」

そのための機会が欲しくてジンさんに相談したはずなのに、何処かでまだ逃げ出そうとしている自分に、グクは素直になってと一言。

私はグクが好き。

グクと同じように、私もグクが他の女性に触れられたと思ったら、嫉妬もする。

「姉さん…返事聞かせて」

「……グクの事……好き…。」

「俺も……姉さんが大好きだよ」

侵入してきた指先に、触れられたことのない部分を擦られ、口から漏れ出る声は甘い。初めて聞く自分の声が恥ずかしくて咄嗟に口を両手で塞いだ。

「声隠さなくてもいいのに…。ここにいるのは姉さんと俺だけなんだから」

塞いでいた私の手を退かせたグクは、「何処が気持ちいいのか。俺に教えて」とより深く指先を奥へと押し進めた。