初恋相手は姉さんでした。【JK】 (ページ35)

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「Aちゃん！！何もされてない？まだ貞操は守られたまま？僕心配で……あれ、なんか体つきが急に逞しく、」

「俺は姉さんじゃないんで」

ドアを開けたのが私だと思っていたジミン君は、勢いよく抱きついてきたものの相手がグクだとわかりため息を吐いた。

「急に抱きついてきてなんでため息吐くんですか！」

「だって…抱きしめるならAちゃんがよかったんだもん…。」

「俺だってそうです」

「……Aちゃん勝手に邪魔するから」

「え？勝手に邪魔しないで、」

私の呼び止める声も聞かず、ジミン君は靴を揃えると部屋の中へと入って行った。

テヒョンは…？と姿を探せば既にリビングで寛いでいて、もう怒る気も失せてしまう。

グクはグクで機嫌悪そうに私の袖口を掴んで「後で姉さんを抱くから」って。なんで私が抱かれる設定になっているのか…。

告白の返事もまだしてないのに。
グクは、私がどう答えるのか分かっているみたい。

「で、Aはなんて返したんだ？」

「返したって何が？」

「告白の返事だろ」

「は？いや、なんでテヒョンが知ってるの！？」

「耳すませば薄い壁一枚。聞こうと思えば聞こえんだよ」

「僕もよく壁に耳当ててAちゃんの生活音を聞いてる。くしゃみの音とか可愛くて」

さらりと言う言葉でもないような。
むしろ犯罪めいた事をさらりと言わないで欲しい。

危機管理をもっと徹底すべきだと、今度ジンさんに相談した方がいいかもしれない。

「姉さん、引越し考えた方がいいよ。俺も働いて生活費いれる。それに、二人が両隣にいられると今後も色々と厄介だから…。」

「却下。俺らの監視下に置いとかないと、お前Aを襲うだろ？」

「別にいいじゃないですか。恋人同士の営みぐらいしても、」

「ヤダヤダ！Aちゃんの部屋からそんな声聞こえたら…僕だって…そのシたくなるし…。でも、その相手はAちゃんじゃないと嫌って言うか…。Aちゃん以外考えられないって言うか…。」

「俺も。やる女はお前って決めてる」

「勝手な事言わないで下さい。姉さんは俺のなんですから！」

言い合ってるとこ悪いけど、私の気持ちは無視ですか…。