story57 ページ27
Side潤
もうすぐ着く、というメールが相葉さんから届いた。了解と返信し、到着したことを確認し、部屋に招き入れた。
「ニノが寝ているから、寝室で話そう」
というと、「わかった」と答え寝室に向かってくれる。
「どうしたの？夜中だし、何かあったんでしょ？」
なんていっていいのか分からずに、ニノが来ていたはずの破れたスエットを渡した。
「なに…これ…」
血もだいぶ変色していてわかりずらい。
「脚を、切ったみたい…それが床に落ちてて、俺が来た時にはニノの様子はおかしかった」
目を見開いた相葉さんが、そっとタオルケットをめくる。
ゴムの部分を少し下げて…息をのむ音が聞こえた。
「手当したかったけど、こいつを一人でおいていくわけにもいかなくて呼んだ。夜中にごめん」
「なにそれ。当たり前じゃん。なんで松潤が一人で背負おうとするの！？」
「みんなでニノを守るんだよ？いつでも呼んでよ！」
相葉さんの優しさにほっとする。
「ありがと…。とりあえず、コンビニで消毒とか買ってきてもいい？ここガーゼもなくて」
「ニノが、起きたときに何もしないか見ててほしい」
そういうと、「気をつけていってきてね」と笑ってくれた。
急いで財布を持ってニノの家を出る。
途中ケータイに、相葉さんからほかの2人に当てたメールが俺のとこにも一斉送信で来る。
内容は、なんとなくぼかしてあったけど、ニノが傷つけたことそして、人手は二人で足りるから大丈夫という内容だった。
焦っていてそこまで気が回らなかったな、と反省する。
実際、買い物に行く間ニノを見ていてくれる人がいればそれでよかった。
2人に仕事終わりなのにさらに来てもらうことはない。
相葉さんが来てくれたことで買い物に出れたのも事実だけど、俺はほっとしていた。
ニノの、足から滲む血が思い出される。
なんとなく、心細くて不安だったのが2人になるとあまり感じなくなる。
急いで部屋に戻り、ニノを手当てするために寝室に入る。
するとそこには智くんと、翔くんもいて…びっくりする。
「あ、ごめん。俺が大丈夫だよって送るの遅くなったから…」そういうと、
「バカ」って翔くんが笑って「ニノもお前も大変なのに様子見に来るに決まってるだろ」
って言ってくれて、また安心して少し涙が出た。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 484人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みるく(プロフ) - ゆりさん» 見つけてくださってありがとうございます( ;∀;)そして、Part1はずいぶん前に作ったもので読みづらかったと思います＞＜；コメントとてもうれしいです！今後ともよろしくお願いします(*''ω''*) (2017年9月25日 2時) (
レス) id: 73eac9ba88 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - 初めて読みました。昨日初めて見つけて夜な夜な読みました！応援しています！！頑張ってください！ (2017年9月24日 11時) (レス) id: 8269cac228 (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - コノハさん» 感動したといっていただけて私のほうこそ泣きそうです( ;∀;)アルバムとっても楽しみですね！相にの大好きなのにどうしても小説では末ズに傾きがちです（笑 今後ともよろしくお願いします♪ (2017年9月24日 1時) (レス) id: 73eac9ba88 (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - ふーかさん» 一気読み＞＜；ありがとうございます。Part1は数年前に書きましたもので文体など違くてお恥ずかしいです（笑 嬉しいお言葉ありがとうございます♪今度ともぜひよろしくお願いします！ (2017年9月24日 1時) (レス) id: 73eac9ba88 (このIDを非表示/違反報告)
コノハ - 一気読みしてしまいました！感動して泣きっぱなしてす。これからも応援してます！私もにのあい好きなのでアルバム楽しみですね！ (2017年9月23日 18時) (レス) id: 7133207b30 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みるく | 作成日時：2017年9月8日 11時
