story44 ページ14
タクシーに乗っても、2人、無言のまま時間が過ぎていく。
このままだと、ついてしまう。
意を決して、声を出した。
「潤くん…ごめんね」
「何が？」
すごく小さい声だったけれど。
聞き取ってくれた潤くんは前を向いたまま聞いてきた。
「…収録前の」
「ああ…いいよ。でもさ、俺、すげー傷ついた。なんでか聞いてもいい？」
やっぱり。潤くんに理由を説明するべきだよね…
でも。この傷のこと、知ったら嫌われてしまう。
どうしていいかわからない。
嫌われたくない。
傷のことを言ったら嫌われる。
でも、何も言わなくても、嫌われてしまう。
グルグルと考えるけれど、何も浮かばない。
「潤くんが汚かったんじゃない。汚いのは。…僕。」
「潤くんには…汚れてほしくなかった。」
「汚い僕に触らせたくなかった」
「ごめん」
必死に紡いだ言葉は、潤くんにどう伝わったのか分からない。
「…なんで？お前の、ニノの何が汚いの？」
「……」
何も、答えられない。
どうしたらいいかわからない
右手首を…スエットの上から無意識に握りしめていた。
痛みを感じたら、安心するようになっていた。
「ねぇ、どういこと？」
潤くんに問いかけられても、僕は答えられなくて…
何も答えない僕に潤くんも嫌気がさしたみたいにため息をついて、腕と足を組んだまま目を閉じてしまった。
黙ってタクシーを降りて道を歩く。
「お前さ、一つ聞きたいんだけど、自分ちが良かった？」
なんで急にそんなこと聞くんだろう
「…ううん。潤くんもしかして僕のために？」
言ってれたの？やっぱりそうだったの？
「メンバーに…知られたとしても、いきなり3人に見られるのはいやだろ」
「また、片づけに行ってやるよ」
振り返った潤くんは、にやっと笑って
「どうせ散らかってんだろ」
って言った。
僕は。潤くんを傷つけた。
そして、十分な説明もないまま…
それでも、イラついているあの時も。
僕が困ることとか考えてくれた。
今も、ほんとは僕が言えのほうがよかったと思っているんじゃないかと気にかけてくれる
そして、すべてを受け入れて、また家に来てくれるといってくれている
「あ…りがと…」
後ろを歩いていて、風も吹いていて、前を歩く潤くんには届かなかったかもしれない。
それでも、呟かずにはいられなかったんだ。
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みるく(プロフ) - ゆりさん» 見つけてくださってありがとうございます( ;∀;)そして、Part1はずいぶん前に作ったもので読みづらかったと思います＞＜；コメントとてもうれしいです！今後ともよろしくお願いします(*''ω''*) (2017年9月25日 2時) (
レス) id: 73eac9ba88 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - 初めて読みました。昨日初めて見つけて夜な夜な読みました！応援しています！！頑張ってください！ (2017年9月24日 11時) (レス) id: 8269cac228 (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - コノハさん» 感動したといっていただけて私のほうこそ泣きそうです( ;∀;)アルバムとっても楽しみですね！相にの大好きなのにどうしても小説では末ズに傾きがちです（笑 今後ともよろしくお願いします♪ (2017年9月24日 1時) (レス) id: 73eac9ba88 (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - ふーかさん» 一気読み＞＜；ありがとうございます。Part1は数年前に書きましたもので文体など違くてお恥ずかしいです（笑 嬉しいお言葉ありがとうございます♪今度ともぜひよろしくお願いします！ (2017年9月24日 1時) (レス) id: 73eac9ba88 (このIDを非表示/違反報告)
コノハ - 一気読みしてしまいました！感動して泣きっぱなしてす。これからも応援してます！私もにのあい好きなのでアルバム楽しみですね！ (2017年9月23日 18時) (レス) id: 7133207b30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みるく | 作成日時：2017年9月8日 11時
