story41 ページ11
収録前に、潤くんを傷つけた。
メンバーにも気を使わせた。
その時点で、もうだいぶ気分が滅入っていた。
あんなに良くしてくれた潤くんを傷つけたんだ。
潤くんは自分が汚いと思われたと誤解している。
でもあの状況ならしょうがない。
僕が、逆の立場でもそう思うだろう。
潤くんが、僕の右手に触るから…
僕の汚い右手に触ろうとするから…
潤くんに、汚いものに触らせたくなかったんだ。
服の上から、右手首を握りしめる。
潤くんには、気づかれたくない…
この傷は、さらに僕から、自信を奪っていく
アイドルなのに、傷があるってどうなのって。
もう、アイドル続けられないね…
まずこんな跡があるなんて気持ち悪い。
それに、用意された衣装が着れないなんて…
衣装までは、気が回っていなかった。
なんで気づかなかったかな…
あの時、切る前に、戻れたらって思うけれど、そんなことは無理なわけで、
僕に付いた跡は消えないわけで…
もうずっと後悔しかしていない。
収録が始まっても、どうしてもぼんやりして、頭が回らない。
とりあえず、きついな。
座りたいな。
って思って、一生懸命考えて、クイズを当てる
出てきた唐揚げを見て思ったんだ
しまったって…
もうこの瞬間、傷のことなんて考えてなくて。
食べたら太る。
だってここじゃ、吐けないし。
食べたくない。
食べるなら、吐きたい。
それしか考えられなかった。
翔ちゃんに揺らされて気づく。
とにかく、口に入れるしかない。
でも、思い切り食べるなんてできなくて、
少しだけ、口に入れた。
出したい。飲み込みたくない。
そうは思っても、カメラは自分に向けられていて。
とにかくこれ以上食べたくないって。
そう思った。
翔ちゃんを盾にして逃げる。
ごめんね？
助けてもらうくせに、迷惑ばっかりかけてるくせに、
それでも、また迷惑をかける未来しか見えないや。
ほんとに、ごめんね。
もう、あれを食べてから、15分はたつ。
誰が正解して、何を食べてるかもわからない。
「食べる？」なんて聞こえる気がする
だけど、今の僕は、罪悪感と、それ以上の、吐き出したいって思いしかなくて
何も考えられなかった。
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みるく(プロフ) - ゆりさん» 見つけてくださってありがとうございます( ;∀;)そして、Part1はずいぶん前に作ったもので読みづらかったと思います＞＜；コメントとてもうれしいです！今後ともよろしくお願いします(*''ω''*) (2017年9月25日 2時) (
レス) id: 73eac9ba88 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - 初めて読みました。昨日初めて見つけて夜な夜な読みました！応援しています！！頑張ってください！ (2017年9月24日 11時) (レス) id: 8269cac228 (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - コノハさん» 感動したといっていただけて私のほうこそ泣きそうです( ;∀;)アルバムとっても楽しみですね！相にの大好きなのにどうしても小説では末ズに傾きがちです（笑 今後ともよろしくお願いします♪ (2017年9月24日 1時) (レス) id: 73eac9ba88 (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - ふーかさん» 一気読み＞＜；ありがとうございます。Part1は数年前に書きましたもので文体など違くてお恥ずかしいです（笑 嬉しいお言葉ありがとうございます♪今度ともぜひよろしくお願いします！ (2017年9月24日 1時) (レス) id: 73eac9ba88 (このIDを非表示/違反報告)
コノハ - 一気読みしてしまいました！感動して泣きっぱなしてす。これからも応援してます！私もにのあい好きなのでアルバム楽しみですね！ (2017年9月23日 18時) (レス) id: 7133207b30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みるく | 作成日時：2017年9月8日 11時
