story15 ページ16
もうやめる、と約束した夜。
「お前がもう今夜は食べないように、見張りな」
なんてカッコよく笑って、潤くんは泊まって行くって言った。
「別にいいけど…寝るところないよ?」
確かに僕の部屋は、ベッド以外は食べ物のゴミで散らかってて、キッチンとリビングのテーブル周りからは異臭がする。
「俺は、今夜片付けるからいいの。お前は倒れたんだから寝とけよ。」
「自分の家の片付け人にさせて寝れないでしょうよ…」
「俺は明日、昼からだからさ。ニノはとにかく休んで。」
なんて、頭を撫でながら優しい目で言われたらなんとなく逆らうのも悪い気がして…
ありがとうって言って、ベッドに向かう。
正直、寝ていた方がいい。
吐いたすぐ後は、まだ食べたいとも。吐きたいとも。思わないし、食べ物と太っちゃうことをあまり考えずに眠れるから。
潤くんにおやすみって伝えて、ベッドに横になった。
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ニノが寝息を立て始めた。
あどけないニノの寝顔は変わってないけれど、体は格段に痩せた。
痩せたことも心配していたけれど、痩せ方が異常だった。
俺だって、仕事で体を絞ることはあっても、こんな風に病的な痩せ方はしない。
ニノは、痩せたというより、窶れたって感じだな。
とは思っていた。なんとなく気になったときに問い詰めていれば、倒れたりはしなかったかもしれないと思うと、過去の自分を悔やむ。
ニノの柔らかい髪を撫でてから、俺は片付けに取り掛かった。
まずはリビングから…と思い、ゴミ袋を持っていらない物を捨てる。
いらないものと言っても、部屋にあるもののほとんどは、冷凍食品の外パッケージだったり、カップ麺の容器だったり、惣菜のパックだったりでこいつが、どんだけ食べていたかがわかる。
リビングを片付け終わると、キッチンに向かう。
冷蔵庫の中も腐っているものや賞味期限が切れているものは捨てる。
買ってきた袋のまま、放置されているのを見ると、カビが生えた食パンや溶け切ったバターなんかもあって少し吐き気がする。
なんで、こんなに買い込んでるんだ…。
食材を捨てたゴミ袋が大きな袋に3つに出来上がる。
それを見ていたら、ニノの、この状況を打開するのは簡単なことではない気がしてきたんだ。
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みるく(プロフ) - ホシネさん» コメントから二カ月空いての返信となってしまい申し訳ありませんでした。コメントとてもうれしいです。今後ともよろしくお願いいたします。 (2017年9月8日 12時) (
レス) id: 73eac9ba88 (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - kammostsluvamosさん» 半年以上前にコメントいただいていたのに遅くなりました。更新楽しみという言葉、本当にうれしいです。ありがとうございます。 (2017年9月8日 12時) (レス) id: 73eac9ba88 (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - りむさん» コメントありがとうございます。そして一年以上たった今返信はお求めでないと思いますがとてもうれしい言葉をいただいたので本当に感謝しております。ありがとうございます。 (2017年9月8日 12時) (レス) id: 73eac9ba88 (このIDを非表示/違反報告)
ホシネ - この作品を見て感動しました、ニノの状態がめっちゃ心配ですぅ！更新を楽しみにしていますqwq (2017年7月6日 6時) (レス) id: e09a1adc68 (このIDを非表示/違反報告)
kammostsluvamos(プロフ) - めちゃ泣けます(；＿；)更新楽しみにしてます！ (2017年2月9日 22時) (レス) id: c4f9a481e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みるく | 作成日時：2014年12月2日 11時
