絹妹の怪異譚【フィッシャーズ】

思い出して、あの花を。 ページ4

「おっはよ〜」

シ「お、起きたのか？」

マ「随分と幸せそうだったな」

「うん。なんか夢でギャグかましてた」

シ「夢でギャグかましてんのかよ」

マ「てかお前のギャグ見たいわ」

「てかマサイいつまでうちに居んの」

マ「さっき来たとこ」

「え、今何時？」

シ「午前１０時」

「まじか、私は七時間も寝たのか」

マ「３時に寝たのにこの時間に起きるってすげ」

「え、普通だろ」

マ「お前もショートスリーパー？」

「いや、一般人」

マ「どんな体質だよ」

シ「こいつは起床時間ババアだから気にすんな」

「だからババア言うなって」

マ「てかどんな夢見たの？」

「急に話題戻してくんな」

シ「俺も気になる〜」

「えー。…なんだっけ？」

シ「いや俺に聞くなよ」ﾊﾞｼｯ

マ「てか忘れんのはやいな」

「記憶力だけはなめるなよ」

シ「悪い方でな」

マ「それダメダメじゃねえかよ」

「気にするな！」

？「思い出して」

「え、誰」

シ「は？急になんだよ」

「声聞こえなかった？」

マ「んなもん聞こえねえよ」

？「あの花を」

「花…？」

シ「お前どした？ここイカれた？ww」

「兄さんよりかはイカれてないから大丈夫」

シ「誰がイカれてるだと！？」

マ「お前だよ」

「兄さんしかいないね」

シ「二人揃って言わないで、挫けそうだわ」

「挫けろー挫けろー」

マ「挫折だー挫折だー」

シ「お前ら最低だぞw」

「気にするな！」

？「待ってるよ」

「またきたぁぁぁぁぁぁ！？」

シ&マ「！？」

シ「いきなり大声だすな！！！」ﾊﾞｼｯ

マ「ビビるだろうがよ！！」ﾊﾞｼｯ

「また、声が聞こえた！」

シ「何幻聴？怖いわ〜」

マ「お前病院行ったら？耳治しておいで」

「いや壊れてねえからな？」

シ「今日のお前怖いわ〜」

「私はいたって正常だ」

マ「いや幻聴聞こえてどこが正常だ」

「幻聴じゃねえから」

シ「俺聞こえねえもん」

マ「俺も聞こえてねえし」

「なんで私には聞こえてんの！？」

シ&マ「俺が聞きたいわ！」

シ「てかなんて言ってんの？」

「思い出して、あの花を、待ってるよ」

マ「え、怖いんだけど」

シ「あの花ってなんだよ」

「うーむ…知らん！」

マ「いや考えろよ！」

「空耳かもしれねえし気にしない！」

シ「めんどくさいだけだろ」

「バレたか」

マ「お前分かりやすいからな」

「まあいいや」

空耳ということに。

夢に関係あるのか？

聞こえた声は、あの子の声だった。









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