青い魚は彼女を探す。 ページ11
マ「クソッ途中にも少し居たし…何体いんだよ」
走って行きたいのに行き先を阻まれる。
マ「ﾊｱﾊｱ…ここが地図でピンの立ってたとこか」
頬にかすり傷を負い、汗を流し、たどり着く。
マ「ここのどこにいるんだ…？」
周りには今来たばかりの一本の道のみ。
ふと、足元を見た。
マ「んあ？…サギソウ、か」
サギソウが一本、綺麗に咲いていた。
マ「あれ？…道が出てきた！？」
先程まで無かったはずの道。
マ「…あ、そういうことか」
メモの意味、それは合言葉だったのだろう。
マ「待ってろよ…助けるからな」
ﾄｺﾄｺﾄｺ
この先に居るかもしれない敵の元へ。
さすがに慎重に進む。
ﾋﾟﾀｯ
マ「ここ…？なんだ…これ」
そこには古びた、よく分からない建物。
周りは木で囲まれており、月の光さえ入らない。
その暗さ、静けさは恐怖すらも感じさせる。
マ「目が慣れねえな…暗すぎる」
暗すぎて目は見えず、このまま行動は危険だ。
目が慣れるまで少しの間待つことにする。
マ「人の気配はない…のか？」
ここにAはいるはずなのに。
人の気配、何かの音さえも感じない。
マ「ここにも合言葉があるのか…？」
もし、何かあるとしたら合言葉だ。
ふと、声が聞こえた。
？「邪魔、消えて。来ないで」
マ「！？」
耳元で聞こえた。ハッキリと。
しかし、隣を見ても誰もいない。
辺りを見渡しても、誰もいない。
不気味だった。消す？邪魔？来ないで？
意味がわからない。俺は助けに来たんだ。
消されない。邪魔してやる。行ってやるさ。
マ「俺は…言うこと聞かねえぜ？」ﾆﾔｯ
少し余裕ぶった表情を作った。
しかし、本当は怖い。足が震えそうだ。
でも、俺があいつを…Aを助けなきゃ。
今戦っている、あいつらのためにも。
立ち向かおう。怖くたって。平気。
マ「藍華…だよな？」
合言葉らしきもの、そっと呟く。
？「邪魔って、聞こえなかった？」
マ「ハッキリと聞こえたさ」
？「なら、消えて」
マ「そう簡単には消えねえぜ？」
？「余裕そうにしてられるのさ今のうちさ」
「マサイ！ダメ、帰って！勝てない！やめて！」
マ「ミルク…誰が勝てねえだと？」
「っ！！…お願い、死んでほしくないの…！」
マ「大丈夫だ、俺は死なねえよ」
「でっでも！藍華は…藍華は！」
藍華「言っちゃダメ♪お楽しみなんだから♪」
マ「俺達のA、返してもらうぞ」
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緋歌梨(プロフ) - ページ21の絶交の漢字の間違いはわざとですか？わざとだったらすみません… (2020年10月5日 17時) (
レス) id: ef32365840 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずれもん(プロフ) - そう言って頂けて嬉しいです！これからも頑張ります！ (2018年10月11日 20時) (レス) id: 304825c5c2 (このIDを非表示/違反報告)
Leaf(プロフ) - いつもドキドキしながら読んでます！これからも頑張ってください！！ (2018年10月11日 17時) (レス) id: b8ce9cd4fa (このIDを非表示/違反報告)
Leaf(プロフ) - 何でこんなに低評価なん？めっちゃ面白いのに！ (2018年10月11日 17時) (レス) id: b8ce9cd4fa (このIDを非表示/違反報告)
ゆずれもん(プロフ) - すいません！直しておきました。ありがとうございました！ (2018年10月5日 10時) (レス) id: 304825c5c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆずれもん | 作成日時：2018年10月5日 8時
