【サトミちゃんちの8男子】存在感がある女の子はサトミちゃんの双子の妹でした！ぱーと2 (ページ10)

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19 ワンコの呪いサトミside ページ10

ｻﾄﾐ「どういうこと？おじいちゃんがうらまれてんの？おじいちゃんのせいで、あたし、あのヘンな男の子に、おそわれちゃうわけ？」

ﾀﾞｲｽｹ「大丈夫だ。あいつは、ワンコの呪いであやつられているに
すぎない。呪いをとけばすぐにおとなしくなる」

ｻﾄﾐ「どうやって？何したらいいの」

ﾀﾞｲｽｹ「まずは、この机の引き出しを開けなさい。右の、いちばん
上の段だ」

ママの仕事机には、いくつか引き出しがついている。右側のいちばん上は、その中でもいちばん小さな、うすい引き出し。

開けると、中にはアクセサリーがたくさん入ってる。

手前には、指輪、その奥にネックレスがゴチャゴチャッとからまりあって…

知ってはいたけど、整理が下手だね、ママ…。

ﾀﾞｲｽｹ「その奥にある、ビーズのうで輪を出しなさい」

ｻﾄﾐ「うで輪って、えーと、ブレスレットのこと？」

確かに、引き出しのいちばん奥には、細いくさりがからまりあっているブレスレットとか、木でできたバングルとかが入ってた。

かき分けると、その間から、光がもれてくる。

ｻﾄﾐ「なんか光ってる…」

ﾀﾞｲｽｹ「それだ。出してみなさい」

あたしが引き出しの奥から引っ張りだしたのは、大きなビーズが8つ、飾りひもでつながっていているブレスレットだった。

あれ？そういえばAも似たような髪飾りをしてた気がする。

これと同じような、ビーズがついたやつ。

その髪飾りのビーズは、全部きれいないろだった。

でも、このブレスレットは、8つのビーズのうち、3つは、黒くてつやがある、大理石みたいな感じ。

あとの5つは、Aと同じ、それぞれ明るくてかわいい色がついていて、ほんのりツヤツヤ光っていて、もし新しかったら、キャンディみたいにおいしそうだろうと思う。

その5つのビーズが、今、暗い部屋のなかでボンヤリと光っている。

ｻﾄﾐ「これでいいの？これを持って、それでどうするの？」

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ﾀﾞｲｽｹ「話し合え」