【サトミちゃんちの8男子】存在感がある女の子はサトミちゃんの双子の妹でした！ぱーと2 (ページ22)

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28 おなかの音貴方side ページ22

ｻﾄﾐ「えぇ！！A、誘拐されたの！？」

やっぱり驚いてるな。

貴「うん……まあね」

ﾀﾞｲｽｹ「その後は、どうなった？！」

じいちゃんまで……

貴「その後は……」

確か……

ｼﾉ「サトミ様、A様」

シノが、はいているスリッパをパタパタいわせながら、歩いてきた。

そして、部屋のドアをギィっと開けると

ｼﾉ「お食事の用意ができました」

ｻﾄﾐ「はあ！？」

貴「ヤッター！」

そういえば、少しいいにおいが、するかも……。

ｻﾄﾐ「あんた、こんなときに、勝手に何やってんの！」

サトミは、そう言うけど、お腹すいたし、うれしいな。

貴「ありがとうシノくん」

ｼﾉ「あ、はい！喜んでもらえて、嬉しいです」

サトミは、部屋から飛び出して、階段をダダダッとおりていった。

そんなにおなかすいてたのかな。

僕もお腹すいたな。

貴「僕達も、行こっか」

僕が、シノくんと、階段をおりていくと、テーブルの上には、おいしそうなポークソテーが、ユラユラと湯気をだしている。

しかも、4人ぶん。

ｼﾉ「もう夜もおそいですし、簡単なものしか作れませんでしたが、明日からはもう少しきちんと、いろいろ作りますよ」

明日からも、シノくんが、作ってくれるんだね。

執事だし、家事とかも、やってくれるのかな。

楽になるな～。

ｻﾄﾐ「い、いったい、人んちの食べ物、なんだと思ってんの。冷蔵庫、勝手に……」

ｼﾉ「本日の夕食のぶんは、自分で持ってまいりました。買い出しに行く時間はないだろうと思いまして。さ、どうぞテーブルへ」

すごいね。

自分でわざわざ持ってきてくれたんだ……。

感心したとたんに、

ぐうー！！

と、音がなった。

おなかの音？

ｼﾉ「フッ」

あ、サトミかな？

シノくんに、鼻で笑われてるし……。

僕も、苦笑するしかないな～。

貴「ドンマイ、サトミ」

ｻﾄﾐ「ちょっと！今のあたしのおなかの音じゃないからね」

ｼﾉ「冷めないうちのほうが、おいしいですよ」

ｻﾄﾐ「だから、あたしはおなかなんか空いてな……」

貴「僕は、おなか空いたよ。音は、僕じゃないけど」

？「そうだよ、腹減ったぞ。シノ、早く食おう！」

って、さっきの忍者？だ。

おなかの音は、この人か。