13 : loving bell ページ49
.
｢この間の結婚式、すごいよかったなあ｣
｢あのとき行くって決断してよかった」
ある天気の良い休日の昼下がりにジェヒョンくんの家に遊びに行ったらテーブルに結婚式のお返しに貰ったギフトがまだ置いたままで、それを見つけて思い出したように呟いたら ジェヒョンくんはさっきまで｢買っておいたはずのジュースどこだっけ｣って探してたのにそれを諦めて、わたしの向かいにやってきて座った。
わたしの呟きに相槌を打って微笑んでいるジェヒョンくんを眺めながら思い浮かべたのは久しぶりに会ったナユンちゃんの姿で、真っ白のドレスを着たナユンちゃんはそれはそれは綺麗で…
｢かわいかったなあ、 ナユンちゃんのドレス｣
jh ｢きっとかわいいよね。Aのドレス姿｣
ふたつのことばが重なってうまく聞き取れなかったわたしにもう１回ジェヒョンくんが言う。
jh 「ナユンのウエディングドレス姿見てたら、Aもきっとかわいいんだろうなって」
途中で照れ隠しなのか、ギフトのラッピングリボンを解いてわたしの指にくるくる巻き付けながら話をしていた。
ナユンちゃんの結婚式は他にも同級生がいっぱいいて、久しぶりだねって声を掛けられたあと、次にどんな言葉が出るんだろうって身構えたけれど、みんなわたしのこと、あんまり気にしてなかった。
みんながいまのわたしを見て期待外れでがっかりするんじゃないかって考えていたの、自意識過剰だったのかな。
ちょっと恥ずかしい。
わたしの大学生活の話を少し話せば、あのAちゃんが？意外！って大袈裟な反応をする子もいないわけじゃなかったけれどそんなに傷つかなかった。
わたしもちょっと自信ついたのかな？
思い描いていたわたしの姿とはぴったり同じじゃなかったとしても、そんなわたしをすきでいてくれるひとが傍にいて、頑張りたいことが見つけられて。
今まででいちばん楽しかった時期は？って聞かれてもいまがいちばんだよって自信満々に言えるくらい。
｢ねえ、そのときがきたら、ジェヒョンくんも一緒にわたしのドレス選んでくれる？｣
jh ｢もちろん。そのつもりだった｣
ちょっと勇気を出して聞いてみた質問の答えが期待していたものと同じで嬉しかった。わたしもナユンちゃんの結婚式をジェヒョンくんの隣で見ながら、いいなあ、わたしもいつかってこっそり夢を描いていたから。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1152人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みる(プロフ) - 優。さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます(；；) そうなんです、主人公ちゃん頑張り屋さんなんです〜引き続きふたりの関係を見守っていただけたら嬉しいです！優。さんも 気温や環境が変わる季節ですのでどうかご自愛ください🌼 (3月30日 13時) (
レス) id: 9ed0e28f75 (このIDを非表示/違反報告)
優。(プロフ) - 1000番目のお気に入り登録をゲットしました…！！みるさんの書くジェヒョンかっこよすぎますし、主人公が頑張り屋さんで素敵です。これからの2人の関係と主人公のコンプレックスがどうなるのかすごく楽しみです。季節の変わり目ですので、お身体にお気をつけてください (3月30日 10時) (レス) id: 6fd716d240 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みる | 作成日時：2024年3月13日 22時
