11 : 伝えたいのは ページ43
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甘くておいしそうなパンの匂いで目が覚める。
昨夜は布団から出て小さいテーブルの上で計画を作成していたわたしはそのまま寝入ってしまったらしく、起きたときには肩までブランケットがかけられていた。
わたしの腕の下には日程だったり教授の名前、本とかいろいろ書き込まれた昨日の痕跡。
２人分のお皿を持ってきながら｢これなに？｣って首を傾げるジェミンに頑張ってみたいこと見つけたんだけど詳しく話すのはもうちょっと待ってってぼかした返事をした。
先に伝えたいなって浮かんだひとがいたから。
ジェミンを駅まで見送ったあと、いま話せる？ってメッセージを送ると、どうしたのって電話が掛かってきた。
｢ジェヒョンくんに話したいことあって。
でも今日じゃなくてもいいの。忙しかったら全然！｣
jh ｢ううん。まっていまどこ？｣
jh ｢直接聞きたい。Aの話したいこと｣
最寄駅と伝えればすぐ行くから待っててって電話が切れた。
ちょっと急いでいるように感じるジェヒョンくん。
わたしも早く伝えたくなってきて駅からジェヒョンくんの家の方へ向かって歩き出せば、３つ目の信号あたりで落ち合った。
｢わたしね、ジェヒョンくんのところの大学の院試、受けることにした｣
最初に結論をばん！っと言ってしまえば、色々省略しすぎて、うん？って不思議そうな声が聞こえる。
｢わたしずっと自信がなかったの｣
｢大学受験も失敗して、みんなが持っていたイメージと離れていくのが辛くて同級生には会いたくなかったし、勉強もやりたいことってよりも特待の奨学金切られないように成績を維持するためにしてたって感じで楽しくなかった。忙しくて気持ちもそんなに余裕なくて、みんながいいなあっていっぱい褒めてくれた、高校生のときのわたしと比べてずっと嫉妬してて｣
｢もしジェヒョンくんと付き合ったとしても、いまのわたしでは釣り合わないんじゃないかってずっとそればっかり考えてた｣
彼の瞳はまっすぐわたしを見つめていて、一方的に発せられる言葉を遮らずに何回かうん、うんって頷いてくれた。
｢昨日学園祭に行ってジェミンと話していたら諦めていた自分の夢思い出したんだけど、それがいまの大学だと叶えるのはちょっと難しくて｣
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みる(プロフ) - 優。さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます(；；) そうなんです、主人公ちゃん頑張り屋さんなんです〜引き続きふたりの関係を見守っていただけたら嬉しいです！優。さんも 気温や環境が変わる季節ですのでどうかご自愛ください🌼 (3月30日 13時) (
レス) id: 9ed0e28f75 (このIDを非表示/違反報告)
優。(プロフ) - 1000番目のお気に入り登録をゲットしました…！！みるさんの書くジェヒョンかっこよすぎますし、主人公が頑張り屋さんで素敵です。これからの2人の関係と主人公のコンプレックスがどうなるのかすごく楽しみです。季節の変わり目ですので、お身体にお気をつけてください (3月30日 10時) (レス) id: 6fd716d240 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みる | 作成日時：2024年3月13日 22時
