10 : 眠れない夜 ページ37
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最近は特に恐ろしい出来事も耳にしなくて、警戒はもちろんしなきゃだけど、少しずつこの街も平和を取り戻していってるのに、わたしの心だけ穏やかじゃない。
あれから何もうまくいかない。
思い出して眠れない日も増えて、講義はうわの空だしバイトではオーダーを聞き返したり、分量間違えたり、とミスばかり。
終いにはバイトの先輩に、最近何かあったの、悩み事？って勘づかれるところまできてしまった。
でも先輩が今日も来ないのかなって楽しみしている、あのイケメンくんに告白されてキスされて困惑しています！なんて言えるわけないわたしは今日もなんとか退勤をむかえた訳だけれど。
帰り道にスマホをみたらお母さんから『予定合いそう？』ってメッセージがきていた。
事の発端はこの間、ジェヒョンくんと地元の百貨店に行ったときのこと。
帰省したときは親戚のところか家にいるだけのインドア人間へと変わるわたしが出掛けようとしているものだから
『誰かとどこか行くの？珍しいね』なんて言われて、
ジェミンが志望している大学の友達でね、この前偶然会って…みたいな話をしていたの覚えていたらしい。
受験が徐々に近づいてきて勉強漬けのジェミンを心配しているお母さんから
『気晴らしにどこか連れてってくれないかな。あ、 志望大学の学園祭とか！A、あそこに友達いるでしょう？
あの子、昔からお姉ちゃんの言うことだけは絶対きくからさ〜』
最近、そんなことを頼まれた。
正直なことを言うと学園祭に行きたくない。
ジェヒョンくんに会うかもしれないし。
いまどんな顔して会えばいいのかわからない。
ジェヒョンくん、試していたのかわからないけど、わたしが抵抗しようと思えばできる隙も与えていたのにそれもしないで目なんか閉じちゃったりしてがっつりその気になってたのも尚更はずかしい。
『ごめん、その日バイト休めなくて』
そこまで打ったのに送信ボタンを押すのを躊躇してしまう。ほんとは学園祭の日なにも予定ないんだもん。
あの大学以外ならどこでも連れてってあげるのに〜って思ってたらジェミンも話を聞いて、学園祭に行きたい！って目を輝かせていたらしい。
ジェミンのかわいい笑顔を思い浮かべると
嘘をつくのは気が引けて
『休みとれたからジェミンにも行けるって言っておいて』
さっきの文章をは消してそう打ち直して送れば、にこにこ笑顔でグッドポーズしているうさぎのスタンプが返ってきた。
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みる(プロフ) - 優。さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます(；；) そうなんです、主人公ちゃん頑張り屋さんなんです〜引き続きふたりの関係を見守っていただけたら嬉しいです！優。さんも 気温や環境が変わる季節ですのでどうかご自愛ください🌼 (3月30日 13時) (
レス) id: 9ed0e28f75 (このIDを非表示/違反報告)
優。(プロフ) - 1000番目のお気に入り登録をゲットしました…！！みるさんの書くジェヒョンかっこよすぎますし、主人公が頑張り屋さんで素敵です。これからの2人の関係と主人公のコンプレックスがどうなるのかすごく楽しみです。季節の変わり目ですので、お身体にお気をつけてください (3月30日 10時) (レス) id: 6fd716d240 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みる | 作成日時：2024年3月13日 22時
