・ ページ36
.
ワンクッションを置いてそう尋ねられると、知りたいような、知りたくないような。
わたしたちの関係が変わるようなそんな悪い予感がして躊躇っていると我慢できなかったジェヒョンくんが口を開いた。
jh 「Aがすきだからだよ」
1歩、2歩、わたしにゆっくり近づいてきて
甘い視線と頬に添えられた手。
これからされることなんて、わたしでも簡単に予想がついてぎゅっと目をつぶってみるけれど、
…… 何もない。
し、しないのかな。
そう思って 目を開けて確認してみたら、
唇まで数センチのところにジェヒョンくん。
勘違いだったらすっごく恥ずかしい。
動揺して目を泳がせるわたしを見つめては愛おしそうにえくぼを見せて微笑んだ。
そしてそのあとゆっくりと、唇が重なった。
すきって言われてキスされて。
わたしは立ちつくしたままぼおっとしちゃって
アパートの階段を降りていくジェヒョンくんの背中をそのまま見つめるだけ。
しばらくどこかちがう世界にいるような、ふわあっとした感覚になったけれど、ぽたぽた、ざあざあって雨の音で我に返る。
あ！傘！ってわたしの手にはさっきまでふたりで使っていた傘。ジェヒョンくん持ってない！風邪ひいちゃう！って思い出して慌てて階段下って追いかけようと思ったけど
わたしの遠い視線の先には
カバンから黒い傘取り出してばさっと広げる彼の後ろ姿。
ジェヒョンくん自分の傘持ってるじゃん………！
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1152人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みる(プロフ) - 優。さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます(；；) そうなんです、主人公ちゃん頑張り屋さんなんです〜引き続きふたりの関係を見守っていただけたら嬉しいです！優。さんも 気温や環境が変わる季節ですのでどうかご自愛ください🌼 (3月30日 13時) (
レス) id: 9ed0e28f75 (このIDを非表示/違反報告)
優。(プロフ) - 1000番目のお気に入り登録をゲットしました…！！みるさんの書くジェヒョンかっこよすぎますし、主人公が頑張り屋さんで素敵です。これからの2人の関係と主人公のコンプレックスがどうなるのかすごく楽しみです。季節の変わり目ですので、お身体にお気をつけてください (3月30日 10時) (レス) id: 6fd716d240 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みる | 作成日時：2024年3月13日 22時
