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外は電話を掛けたさっきよりも暗くなっていて、
土と草が混ざったようなじめじめとした匂いが鼻先に漂ってくる。
「雨降りそうだし、バスに乗ってもいい？」
わたしが尋ねるとジェヒョンくんは頷いた。
前の方でバス停に並んでいたから席が選び放題。
2人がけの席に座るとぞろぞろと他の学生も乗り込んできて、なんだろう。異様に視線かんじる。
ちらちらと様子を伺う視線の先を辿ってみればわたしの隣に座るジェヒョンくんで、それと同時に隣に座っているわたしにも視線を向けられていることに気づいた。
わたしからいちばん手前の手摺に掴まってこっちをちらりと見ている子は名前はわからないけれど、よく授業が被っていて自然と顔を覚えてしまった子。
たぶん相手もわたしのことをいつも授業が同じ子だってわかってるんじゃないかな。
別に何か言われたわけじゃないけれど、この隣のかっこいいひととわたしの関係はなんだろうって(ただのわたしの想像だけかもしれないけれど)推測されているような視線が窮屈で いや、知り合いじゃないです。2人掛けの席を座っていたらたまたま乗ってきただけですよってかんじに知らん顔してみる。
そしてこっそりバスの窓のぎりぎりまで寄って距離を取ってみれば、それに気づいたジェヒョンくんがなぜか間を詰めてきてそれじゃあ余計わたしたちが近づいただけで意味ないじゃん！
なにもわかってないジェヒョンくんにちょっと尖った視線を送ればぱっちり目が合って
jh ｢あ、つけてくれてんだ｣
そうやってジェヒョンくんは百貨店に行ったときに買ってくれたピンへと手を伸ばす。
お世辞かもしれないけれどかわいいって言ってくれたからおまじないのようなかんじでこれを付けているとちょっと気分あがるの。
わたしのピンをなぞったジェヒョンくんの手はそのままわたしのほっぺまで降りてきて、頬をなでるジェヒョンくんはすっごく優しく微笑むからびっくりした。
あの日、わたしが酔っ払って帰った次の日くらいからジェヒョンくんって何か変じゃない？
距離感がおかしいっていうか、なんていうか…
照れくさくなったわたしはぷいっとバスの窓の方へ向く。
バスはゆっくりゆっくり、ガタゴトとすこし揺れて眠気誘いながら動き出していた。
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みる(プロフ) - 優。さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます(；；) そうなんです、主人公ちゃん頑張り屋さんなんです〜引き続きふたりの関係を見守っていただけたら嬉しいです！優。さんも 気温や環境が変わる季節ですのでどうかご自愛ください🌼 (3月30日 13時) (
レス) id: 9ed0e28f75 (このIDを非表示/違反報告)
優。(プロフ) - 1000番目のお気に入り登録をゲットしました…！！みるさんの書くジェヒョンかっこよすぎますし、主人公が頑張り屋さんで素敵です。これからの2人の関係と主人公のコンプレックスがどうなるのかすごく楽しみです。季節の変わり目ですので、お身体にお気をつけてください (3月30日 10時) (レス) id: 6fd716d240 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みる | 作成日時：2024年3月13日 22時
