Top Secret (ページ38)

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『チーム長、何かいいことあったんですか？』

今日は誰よりも早く出勤したにも関わらずわたしが生き生きと仕事をしてる様子をみてチームのメンバーが不思議に思ったみたい。

「そうみえますか？」

『はい。キーボード打つ手が弾んでるようにみえますよ』

わたしが楽しそうに見える理由はいくつかある。
昨日は手を繋いで帰ったし、今日は金曜日だし、そのままジェノくんの家に泊まるし！

浮かれた心をばれないようになんとか頑張っていると内線がやってきた。

わたしに会いたいっていう人が来たらしい。
電話口のジェノくん、ちょっと機嫌悪かったなって思いながらロビーへ向かう。

「オッパ！お久しぶりです」

「久しぶりだね、Aちゃん」

わたしを待っていたのは開発本部のテヨンさん。
開発本部はここと別棟に配置されているから久しぶりに会う。

仕事の連絡は何回か取っていたけどこうやって会って話すのはこの間うちに来てくれたとき以来なはず。

昔からお兄ちゃんに会いに家に来ることが多くて、オッパって呼んでいいよって言ってくれてたんだけどすきだったときはなかなか照れくさくて呼べなかった。
けれど、いまは自然に呼べるようになった気がする。

なんかこっちにすごい視線感じるんだけど…

少し離れたところで見守っている、というか
なんとなく圧を感じるジェノくんにこっち見ないで！ってアイコンタクト送ったら
こころなしかしゅんってしたようにみえる。ごめんね。