Top Secret (ページ31)

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今日は久しぶりの外勤！って気合い入れたのにわたしが出ようとしたちょうどそのときに雨が降り出した。

お兄ちゃんに社用車で行きなよって言われて
でもわたし運転できないし…ってぼやいたら、運転手を用意してくれたらしい。

誰だろう？お兄ちゃんはこれから会議あるって言うし。

あれこれと考えながら、助手席のドアを開けると
運転席から顔をのぞかせたのはジェノくん。

jn 「あ、Aちゃんやっと来た」

「運転手ってジェノくんだったんだ」

jn「うん。誰か運転してくれる人いないかって声がかかって。だから立候補した」

「断ってよかったのに。忙しいでしょ？」

jn 「それよりもこうしたらAちゃんと過ごせる時間増えるかなって。もう少しで海外出張でしょ？これから会える時間減っちゃうし」

「そうだった」

もう少ししたら海外で商品の展覧会があって
いつもは営業部やマーケティング部に加えてお兄ちゃんも行っていたんだけど、今回はお兄ちゃんの代打としてわたしが行くことになった。

実は海外への出張はこれがはじめて。

jn 「早く到着できるように頑張るから、タクシー乗って行ったときより浮いたAちゃんの時間、僕にちょうだい」

そんなかわいいお願いにわたしはいいよと即答する。

「でも安全運転でね」

jn「もちろん」

そう言ってアクセルを踏み込むと
エンジンは回転速度をあげ進んでいった。