Top Secret (ページ29)

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会場から出ると後ろから誰かの足音が聞こえて

jn「Aちゃん」

小さな声でだいすきな人がわたしの名前を呼ぶから立ち止まって振り返った。

ジェノくんもわたしが会場から出たのを見つけて抜け出してきたみたいだった。

死角になっているところを探してそこに移動する。

jn 「今日のAちゃんすごくかわいい。さっき言おうと思ったんだけど、他にいっぱい人がいたから」

そういうジェノくんだって普段は前髪を下ろしてふわふわなのにフォーマル仕様なのか今日は前髪を上げていていつもとのギャップにどきどきする。

どうしてこんなにかっこいいの〜！
って肩をバシバシ叩いていたら笑って目がなくなるジェノくん。

これ誰かに見られてたらすごいバカップルにみえるんだろうな。

そんなことしていたら

dy 「A〜？」

わたしを探すお兄ちゃんの声。

やばい！ってなって近くのジェノくんを突き放してお兄ちゃんの声を辿る。

ひょこっと現れて

「どうしたの？」

平然を装って声をかける。

dy 「どうしたの？って、なかなか戻って来ないから心配したよ。どこ行ってたの」

「いや、ちょっとメイク直そうかなって思って化粧室探してたの」

dy 「あ、そうなの。それなら早く戻ってきてよ。これからプロジェクトの発表が始まるから」

「はーい」

準備をするため先に会場へ戻るお兄ちゃんを見送って、ひとまずまたジェノくんのところに戻る。