Top Secret (ページ21)

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jeno side

気分が晴れなくてジェミンを誘って外食をすることにした。

カウンター席に座ってお酒を酌み交わしていると、ジェミンが先に口を開く。

jm ｢ねえ、ジェノはこのままでいいの？
そんなんだったらAちゃん誰かにとられちゃうよ。
ふたりは運命なのに｣

jn ｢運命って。そんなんじゃないよ｣

jm ｢もう会えないと思ってた初恋の女の子と
頑張って内定を掴んだ憧れの会社で再会して相手も自分のこと覚えていて、しかも！どっちも恋人がいないタイミングで！これのどこが運命じゃないんですか？ん？｣

そういって顔を覗き込んでくる。

jn ｢Aちゃんは彼氏いないわけじゃないよ、お見合いするんだし｣

水を差すようなことをいうと不貞腐れたように目を細めておれのほうを睨むジェミン。

jm ｢ジェノはもう諦めなよって言ってほしくて呼んだの？それとも背中押してほしくて呼んだの？どっち？｣

正直、Aちゃんに対して何とも思っていなかったときに戻りたい。無邪気で嫌味のない彼女の性格から親近感が湧いて自然と惹かれていったんだけど、お見合いするらしいという噂を聞いてやっぱり彼女とは住む世界がちがうんだなって初めて現実をみた。

jn ｢正直、すきじゃなくなりたい」

「だけど、無理みたい。
どう頑張っても頭ではAちゃんのこと考えてる
もともとこんなに人に執着するタイプじゃなかったのに｣

興味を逸らそうと必死に避けるような行動をとったのに、
悲しそうに見つめる彼女の姿が今日はずっと記憶にこびりついていた。