Top Secret (ページ14)

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仕事はちょっと残っていたけれど、明日にまわすことにする。だってこの後大事な予定があるんだもん。

待ち合わせは会社の最寄りのバス停。
わたしを見つけるなり手を振ってくれた。

jn「Aちゃんは苦手な食べ物とかある？」

「ううん、ないよ」

jn「そっか、じゃあここはどう？」

ってスマホで見せられたお店で決まり。

予約してなくても運良く2人分の席は空いていて、向かえあわせで座った。

ご飯を食べながら会話した内容はほとんど、学生時代のときのこと。

ジェノくんは小学校が同じだったジェミンくんとは未だに連絡も取ってるし、定期的に会ってるんだって。
最初はジェミンくん…？って思ったけれどスマホで写真を見せられたとたん、昔の記憶が蘇ってきた。

「ジェミンくん！あ、懐かしい！」

そう反応すると、嬉しそうにまた目尻を下げた。

jn 「ジェミンもきっとAちゃんのこと覚えてると思う」

｢え、わたしジェミンくんとそんな接点あったっけ？｣

わたしが一方的に覚えているだけだと思ってた。
だってジェミンくんは当時から整った顔立ちをしていて、｢〜ちゃんのすきなひとだれ？｣の質問には半数くらいの女子が彼の名前を挙げていた。
ちなみに残りの女子はジェノくんの名前。
わたしも例外ではない。

でもわたしは何年経ってもジェミンくんの記憶に残っているような、目立つタイプじゃなかったんだけどな。