Top Secret (ページ1)

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今日もまた夢にあの子が出てきた。

高校の教室なのにスーツ姿のお兄ちゃんも友達のジユもいる、っていういま振り返ると中々とんちんかんな夢だけど、隣には目を三日月のようにしてわたしを見つめて笑う男の子。
夢の中の設定ではわたしの彼氏だった。

名前もなんとなくしか覚えていないのに、わたしの夢にたまに現れてはどきどきさせてくるあの男の子。

まだお母さんが再婚する前、たしか小学校の低学年くらいかな。それまで同じクラスだった。

笑った顔が印象的で、運動が得意で、他の男子みたいにガチャガチャしてなくて、かっこよくて優しくて…
短くまとめてしまうと、わたしの初恋のひと。

久々に恋愛の夢見たなあ。
最近は遅刻しそうな夢とか目が覚めれば何の夢だったんだろうって思うくらいほんとに訳の分からないものばかりだったのに。

きっと昨日失恋したせい。

無意識のうちにわたしの脳は恋愛を求めていたんだって
そんなことを考えながら今日も起き上がって会社に行く準備をはじめた。

わたしが勤めるのはとある大手の化粧品会社。
ちなみにそれはお父さんの会社でもある。