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球技大会も半分くらいは終わって、わたしが出る競技は1回戦負けしてもう出番がなくなった。
わたしのクラスの男子の競技はそこそこ勝ってるらしく、いまは試合はないんだけど、作戦会議で忙しそう。
ほかの女の子は先輩、後輩と写真を撮ったりして過ごしてるらしい。わたしもそっちに混ざろうかなってぶらぶら歩いてたら、体育座りしてるろんちゃんがわたしを見つけて、隣をぽんぽんと叩いた。
RJ 「いまジェミン出てるの。連続で試合出てるからきつそう」
そう言われて視線を移すと、たしかに汗をかいて息を切らしてて辛そうにみえる。バスケって結構体力使うもんね。
時間の関係で試合はみちみちに行われるから、試合に勝つと休憩する間もないまま次の試合をしなきゃいけないときがある。
RJ 「ねえ、Aが応援してあげてよ。いまのジェミンにはそれがいちばん効くから」
こっそり耳打ちされて言われるがままに声を出して応援する。
すると、ずっとボールを捉えていた視線が一瞬こっちを向いた気がする。そして、すぐまた真剣な表情に戻ってシュートをした瞬間、ナナちゃんはたくさんの拍手と歓声に包まれた。
今日はいろんなところでジェミンって名前もきくし、実際声掛けられてる場面にも遭遇した。
そのときなんだか遠いひとのように見えて気分がもやもやとして。やっぱりクラス別れて寂しいのはわたしのほうなのかも。
��わたしも幼馴染がいたんだけど、やっぱり彼女できてから喋らなくなったなあ�� って言葉を思い出して 不安になったから
「もし、ナナちゃんに彼女できたらさ、わたしとどうなるんだろうね。いままでみたいに話したり、一緒に過ごさなくなるのかなあ？」
と隣のろんちゃんにきいてみる。
RJ「なんか誰かに嫌なこと言われたの？」
急に怖い表情になる。
たぶん前にわたしがナナちゃんのことがすきだった先輩に嫌なことを言われたことがあって、今回も似たようなことが起きたのだと心配してるんだと思う。
「ちがうよ、ちょっと思っただけ」
RJ「変わらないと思うけど…？変わらないよ、なんも」
眉を垂らして心配そうな表情のろんちゃんに頭を撫でられていると、不安が少しずつ消えてくかんじがした。ろんちゃんに撫でられるとなんでこんなに安心するんだろう。
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作者名：みる | 作成日時：2023年11月6日 17時
