be my baby (ページ5)

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気分もそわそわしている今日は球技大会の日。

目覚ましをセットして朝ちゃんと起きると、
今日は起きるの早いねってお母さんに感心された。

「今日はいつもより早く学校いくの」

『そういえば昨日言ってたね、球技大会の準備手伝うの？』

「ううん、ユラちゃんがわたしのヘアセットとメイクしたいから早く学校来てくれる？って言ってたから」

お弁当忘れないでね、と声を掛けられて、家を出たときはちょうどロンちゃんが起きてきたタイミングだった。

いつもはメイクは校則で禁止なんだけど、行事のときは先生たちも目を瞑ってくれてみんな結構派手にしてたりする。

教室につくと、女の子はもうほとんど揃ってた。

『あ、Aちゃん来た！』

おいでおいで、と手招きされてユラちゃんの席に座る。
ユラちゃんはこのクラスになってから仲良くなった。

『髪の毛さらさらだね〜』

とわたしのことを褒めながら器用に髪の毛を編み込んでいく。
三つ編みのおさげをしてもらってみんなとお揃いのピンクのサテンリボンを結んでもらう。目元にもきらきらのラメを付けてもらってすごくかわいい。

わたしの前にユラちゃんにかわいくしてもらった子は今日、ずっとすきな先輩に告白するみたい。
そこから自然と恋バナの流れになった。

『Aちゃんは〜すきな子とかいないの？』
『あれ、隣のジェミンくんと付き合ってるんだっけ？』

次々と質問されて、いないよ、ちがうよって返答するのに忙しい。

ジェミンくんは、Aちゃんのこと、すきなように見えるなあ〜ずっと近くにいるからってすこし揶揄うように言われて、

「でも、わたしは妹みたいなかんじ、かな？ほらわたしなんか鈍臭いってよく言われるし。ナナちゃんは妹ほしかったっていってたし」

『たしかに。Aちゃんがほっとけなくてつい構っちゃう気持ちはわかるかも』

そうでしょ？だからユラちゃん達が話す恋のお話とわたしたちの関係はまたちょっとちがう気がする。

『わたしも男の子の幼馴染がいたんだけど、やっぱり彼女できてから喋らなくなったなあ』

そう言われてみれば、ジェノもドンヒョクも彼女がいた時期があって、そのときは今ほど一緒に行動してなかった。

もしもナナちゃんにも彼女ができたらどうしよう…って考えようとすると、どんどん男の子も教室に入ってきて自然とプチ女子会は解散となった。