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Jaemin side
Aちゃんが作ってくれたご飯を食べて、お風呂のあとは髪の毛を乾かしてあげて。
同じ布団に包まりながらふたりだけのゆったりとしたひとときの幸福感に浸っていた。
大学生になって、まさか女の子に嫉妬することになるとは思わなかったけれど、いままでの不満もあっという間に和らいでいくのだから意外と単純なのかもしれない。
目を瞑りながらそんなこと考えていたら、俺が伸ばした腕を枕にしたAちゃんがもぞもぞと体勢を変えるように動いた。
だから、寝ているフリをして寝相を変えるタイミングでさっきよりも近く、寝息さえも聞こえてしまうくらいの距離にAちゃんを引き寄せた。
今日はそれくらいしても許されるはず。
すると
「ななちゃん、寝たの？」
と小さく呟くAちゃん。
寝ているフリをして思いのままにAちゃんに近づいたため起きてるよと返事をする訳にもいかず、そのまま寝たフリを続けることにした。
返事もなく寝ていると判断したのか
「不安にさせちゃってごめんね。
でもわたしがいつも考えてるのはナナちゃんのことだけだよ」
きっといますごくかわいい顔をしているんだろうな。
すぐに目を開けて確かめたいけれど、記憶しておけないいまの状況が惜しく感じる。
「だいすきだよ」
そういってそっとキスをするけれど、
慣れていないのか、唇からすこしズレていて
それがすごくかわいい。
いま思えばあんまりAちゃんの方からするのは少ないから。
最後まで寝たフリしようと頑張って真顔を保っていたのにかわいくてニヤけるのを抑えきれず、思いっきり口角が上がったことでばれた。
「起きてるの？」
目を開けば口に手を当ててびっくりしている。
驚く様子もかわいいの、どうしよう。
jm「ほんとAちゃんのせいでおかしくなりそう」
「どうして？」
jm 「いまのすごいかわいかった。もう1回して？」
それに対してぽかんとする鈍感な女の子。
Aちゃんのその行動ひとつひとつがすごい威力で俺の心臓を撃ち抜くなんてまったくわかってないんだから。
どうやらおそろしいくらい愛おしい女の子を彼女にしちゃったみたいだ。
____
終わり
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作者名：みる | 作成日時：2023年11月6日 17時
