be my baby (ページ38)

今日:114 hit、昨日:114 hit、合計:153,267 hit

・ページ38

.

『気をつけてね。なにかあったら連絡してね、すぐかけつけるから』

そう言ってわたしを送り出すのは同室のナユンちゃん。
気をつけてねって言うけれど行先はナナちゃんのところだからぜんぜん危ないところじゃないのに。
そう思ったけれどこれ以上なにか言ったらナユンちゃんの小言で約束の時間に遅刻しそうだからやめた。

ナナちゃんの家に着くころにはもう夕方の6時くらい。

jm「待ってたよ、暗くなるの早くなってきたから迎えに行こうか迷ったけど」

「そうなの？全然大丈夫だったよ、天気も良いし」

わたしのことそんなに気にしなくていいよ、って言ったら
唇をすこし尖らせた。

jm「大学はどう？」

「楽しいよ」

jm「授業は？分からないところない？」

「ナユンちゃんに教えてもらえるから」

ナユンちゃんも医学部ですごく頭がいいの。
わたしはほんとに周りに恵まれていてラッキーだと思う。
でもナナちゃんはわたしの答えに「そうなんだ」とそれだけの返事をして、ちょっと悲しそうにみえた。