be my baby (ページ37)

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Renjun side

Aはというと、そんな彼氏の苦労も知らず今日も楽しそうに過ごしていて、ふと視線をずらしたとき、並んで座っている俺たちを見つけてなにか思い出したような表情をする。

Aの護衛隊？(そう呼んでる)から抜け出してまっすぐ向かったのはジェミンのところ。

「ナナちゃん」

そう声をかければさっきまでぐちぐちと文句を言って項垂れていたのに一瞬できらきらとした表情になるからこわい。

「今日ナナちゃんの家泊まってもいい？ルームメイトのナユンちゃんがね、いま課題がいっぱい溜まっているらしくて。だからわたしが部屋にいたら集中して作業できないかなって思って…」

jm「もちろん。いいよ」

Aが言い終わる前に返事をするほどの食いつき。

「やった。わたしね、今日4限にも授業あるから、それ終わったら準備して行くね」

そう言い終わるともう授業はじまるよ、と声を掛けられAは小さく手を振る。

帰り際に

「でもナユンちゃんがいま忙しいからっていうのはただの口実でね、ほんとはそれを理由にナナちゃんに会いたかっただけなの」

そう呟いたせいで、さっきまで不貞腐れていたジェミンの顔はありえないくらいに緩んでいた。