be my baby (ページ23)

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今日は女子の体育の先生が体調不良で休み。
急に寒くなってきたからかな。
だから男子と合同で行うことになった。もともと隣のクラスと合同だったから男子がいつも使っている方の体育館に行くとロンちゃんがわたしを見つけて手を振ってくれた。

今日はペアドッヂボールをするんだって。
男女がペアになって、男子は何回当たっても大丈夫なんだけど、女子が当たったらアウトになるっていうルールのドッヂボール。ペア決めは自由に決めていいらしく、特に希望がない人たちは先生がランダムで指定するらしい。

ルール説明のあと、先生の「じゃあペア決めていいぞ〜」の合図にみんながぞろぞろと動き出す。わたしも立ち上がるとナナちゃんが近づいてくるのがみえた。

｢Aちゃ〜ん、ナナと一緒にしよ？｣

いいよ、って返事をしようとしたら、ナナちゃんの横に突如現れたのはスタイルの良いあの女の子。この前もナナちゃんと話してた、…ロアちゃんだっけ？

『ジェミンくん、私とペアになってくれない？』

｢ごめん、おれAちゃんと…｣

わたしの名前が出たとき、一瞬わたしの方をみたロアちゃんの視線がするどく感じた。
綺麗な顔の子って真顔になるだけでもちょっと怖い。

｢ナナちゃん、わたしロンちゃんと組むから大丈夫だよ｣

そう言ってロアちゃんから逃げるように｢球技苦手だし｣って不貞腐れて縮こまっているロンちゃんのところに向かった。