be my baby (ページ21)

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あの日から以前と同じようにナナちゃんと話すことができるようになったわたしを見てロンちゃんたちはもとに戻った、って安心したみたいだけどね、変わったことがあるよ。
わたし、すこしナナちゃんを意識するようになったの。

夏季休暇が明けて休みボケしたのかただ単にボケているのかわからないけれど忘れ物が多すぎる。
今日も数学の教科書を忘れた。隣のドンヒョクに見せてもらおうかなって思ったけど、前の時間に隣のクラスが数学の授業をしてたのがきこえたからそのまま隣のクラスに行って借りてこよう。

｢ろん〜数学の教科書貸して｣

RJ ｢また忘れたの？｣

そういいながらもなんだかんだ毎回貸してくれるロンちゃん。ほんとはナナちゃんの数学の教科書は書き込みがあって、それがわたしにとってはすごく理解しやすいからナナちゃんから借りたかったんだけど、いま誰かと数学の教科書開きながら話してるからやめた。

｢あの子ってロンちゃんのクラスのひと？｣

ナナちゃんと話している女の子がちょっと気になってロンちゃんに誰か聞いてみる。

RJ ｢ロアのこと？まあ、そうだけど｣

｢わあ、すごく足長くて顔ちっちゃくてモデルさんみたいだね｣

目鼻立ちもはっきりとして丁寧にケアされているであろう長い髪は艶やかで、こんな綺麗な子いたんだ、って隣のクラスだから合同で行われる授業中に何回も顔を合わせたことがあるはずなのに、いままで気づかなかった自分にもびっくり。どんな子なの？ってもっとその子のことを聞こうとしたけれどロンちゃんはただわたしの話に相槌を打つだけであんまり興味なさそうな様子だからこれ以上聞くのはやめた。