be my baby (ページ20)

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' 大丈夫？ '
' 既読だけでもいいからつけて '
' 心配だからいまから帰る '

誰かからのストーリーで知ったのか、雷と停電のことを心配して連絡してくれたロンちゃん。スーチョンさんのところは特になにもなかったみたいだった。

' 危ないから帰ってこないで '
' ななちゃんといるから大丈夫 '

そう返事を送ると安心したのか、わかったとだけ送られてきてそれ以降メッセージがくることはなかった。

雨は次第に弱まってきたけれど、近くに雷が落ちたからなのか原因はわからないまま停電は続いている。

ナナちゃんと隣り合わせで過ごしているけれど、ろうそくの明かりのみであまり顔が見えないからなのか、わたしはあまりぎこちなく感じなかった。

時間が解決してくれたからなのか、それともわたしが思っているほど物事は複雑ではなかったのか。
1度話してみるとなんてことない、いつも通りのわたしが知ってるナナちゃん。ただ昔のはなしやお互いの近況を話して、これらの話は思いのほか弾み、いままでの空白が埋まっていくかんじがした。

｢ごめんね、最近避けるような態度とってて。
ナナちゃんが嫌いになったわけじゃないの、ただちょっと、う〜ん…どうすればいいか分からなかっただけ｣

つっかえながらもそう伝えると、｢あいご｣って呟いてわたしの右頬をつねりながら甘く笑いかける。

その瞬間またチカっと光って思わずわたしはナナちゃんに抱きついていた。ゴロゴロ…と数秒後にさっきと比べて小さめの音にほっとひと息つくと、わたしの頭上から聞こえる笑い声。

JM ｢Aちゃん、ナナの気持ち知っててわざとそういうことするの？｣

ふと我に返ってナナちゃんのお腹に巻き付けていた手を離す。

｢あ、これはちがくて…ごめん｣

JM｢ふふ、でもAちゃんがそうしたいならナナはこのままでもいいけどね？｣

そんなやりとりをしているうちに気づいたらわたしはそのまま眠っていたみたいだった。暗いところでは眠れないはずなのに、隣にナナちゃんがいて安心していたからなのかな？
目が覚めると、電気もちょうど復旧していてまたいつも通りの朝に戻っていた。