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バスの後ろの方に固まって座って、今日の話題はクラス替えでもちきり。
JM 「またAちゃんと同じクラスがいいなあ」
「また同じクラスだったらお昼一緒に食べようね」
HC 「かわいい子と同じクラスにならないかな。
ねえ、ロンジュンだけクラス違ったらどうする？」
RJ 「お前さっきからうるさい、ひとりだけクラス別になればいいのに」
HC「やー、そう言って去年はクラス違って寂しがってたくせに」
RJ 「寂しがってねえし💢」
「もう喧嘩しないでよ〜」
バスから降りるとぱらぱらと雨が降っていた。
天気予報が当たったみたい。
みんなサッと傘を出して差してる中、わたしは鞄から傘を探すのに手間取っていた。ぽたぽたと雨が頭に当たってすこし冷たかったのに、急にそれが止んだみたいにおさまった。
ナナちゃんがわたしに傘を差してくれてたから。
JM 「うん、ゆっくり探しな」
探ってみるけれど、わたしのリュックの中は上靴が大半を占めていてなかなか出てこない。
RJ 「ちゃんと傘持ってきたの？」
心配そうに顔を覗かせる。
「忘れたかも、」
そういえば、傘をいれようとしたとき、上履きのことを思い出して部屋に戻ったまま、傘を入れるのも忘れてしまったみたい。
JM 「じゃあこのままナナの傘に入ってて」
「うん、ありがと」
わたしは傘を忘れることが多くてこうやっていつもナナちゃんの傘に入れてもらってる。
RJ「ジェミナ、傘新しくしたの？」
いままでの傘と色が変わったことに気づいたロンちゃんがそう尋ねる。
JN 「うん、すこし大きめのにしたんだよ。Aちゃんと入ってもどっちも濡れなくてすむように、って。ね？」
「そうなの？」
JM「そうだよ〜」
ちょっとした気遣いに嬉しくなる。
わたしは、鈍臭くて頼りないけれど、いつもそんなわたしを助けてくれるナナちゃんや、世話を焼いてくれるロンちゃん、優しいジェノと笑わせてくれるドンヒョクが近くにいてくれて幸せだなあって感じる。
そんなこと考えながら水溜まりができ始めた道を歩いていくと、わたしたちの学校が見えてきた。
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作者名：みる | 作成日時：2023年11月6日 17時
