be my baby (ページ1)

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RJ「A〜今日、雨降るんだって」

今日から新学期の朝、ばたばたと慌ただしく準備をするわたしに、ゆっくりとご飯を食べているロンちゃんは天気予報を見ながらそう伝えてくれる。

「ありがとう〜」

折りたたみの傘は…えっと、玄関前の引き出し！
階段を下り、玄関に向かう途中で

「あ、上履き忘れるとこだった！」

と思い出して引き返し、また階段を登って部屋へ戻る。

「うわあ、時間ない〜」

RJ「昨日のうちに準備しとかないからだよ。ほら、早く食べな。ジェミン来ちゃう」

そう言ってわたしの分のご飯をよそってくれる。

なんだかんだいって優しいロンちゃんは、わたしの同い年の従兄妹。実の両親はわたしが4歳のときに亡くなって、そのときにおばさんと、おじさん(いまのお母さんとお父さん)に引き取られて双子の兄妹になった。親戚とはいえ、実の子ではないわたしにたくさん愛情を注いでくれる両親には感謝してもしきれない。

そんなこと考えてたら玄関のチャイムが鳴って、いつも通り幼馴染のジェミンくん(わたしはナナちゃんって呼んでる)が迎えにきてくれた。

おはよう、と挨拶をして3人でバス停に向かうとすでにほかの幼馴染ふたりが待っていた。

ナナちゃんは家がご近所さんだし、家族ぐるみで仲がよかったからわたしがこの街にやってきた4歳のときからの仲。そして、バス停で待ち合わせをしていた、ジェノとドンヒョクは小学校から。

このまちはあまり大きくなく、学校も少ないため、家から通えてそこそこの進学校といったら、いまわたしたちが通っている高校になる。