ら。 ページ9
『…なんでやねん』
現在午前0時。
目の前には積み重なった書類。
私以外人がいないオフィス。
なんや、この状況。
『なんで寝不足の日に残業やねん！！！！！(大声)』
え？会社で叫ぶな？
ええねん他に人いないんだから！！！！！
終業時間のとき、休みの子が溜めてた分を何故か私に押し付けてきた上司は悠々と帰っていった。
そしてこんちゃんもいつの間にか帰ってた。
裏切り者め。
終電は逃したけど頑張れば歩いて帰れる距離だからまぁよしとしよう。
そろそろ終わるし、社内泊は回避しよう。
『…こういう時は連絡来ないもんな』
極度に疲れているからなのか無意識に誰かに縋りたくなる。
スマホのトーク画面を開くと見える"らっだぁ"の文字。
話したいな、なんて思ってしまう。
Twitterを開いたら今はTwitchでPUBG放送をやっているらしい。遅。
もう放送終わる頃かな、ちょっと、
ちょっとだけなら、いいかな
今電話したら、放送に流されるだろうな、
昨日の出来事は忘れて、通話ボタンに手を伸ばした。
………
ら「もしもし、どうした？」
出た。出てくれた。
それだけで疲れなんて吹っ飛びそう。
『いや別に、今残業中で疲れちゃったから電話してみた。』
ら「え、まだ会社にいんの？」
『はい。社畜ですから。』
ら「お疲れ様やなぁ…」
『私はブラック企業に２つも入ってるのね…』
ら「うちはホワイトですよ＾＾」
『は？』
ら「www」
昨日の変な空気はなくなっていて安心した。
あ、安心したら眠くなってきたあかん。
『ふぁ…やばい、眠い』
ら「あとどれくらいなん？」
『あと30分くらいで終わると思う。から頑張る。』
ら「頑張れ〜〜〜」
頑張れ〜〜〜だって。頑張っちゃう。
ら「…車で迎えに行くわ」
『…へ？』
へ？(２回目)
ら「また歩いて帰るつもりなんでしょ？Aさんも一応女性だからね」
『一言いらんねん！』
…本当に？
迎えに来てくれるの？
突然のことに頭の中は大混乱。
『…じゃあ、お願いします。』
「おー。多分終わる頃につくと思うからそれまで頑張ってな。じゃ」
『あ、うん』
ﾋﾟﾛﾝ
また急に切れた。
でも、でも。
『ふふ、』
迎えに、来てくれる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 116人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「実況者」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さいはて(プロフ) - もとさん» コメントありがとうございます…！ (2017年12月12日 22時) (
レス) id: 67402258cd (このIDを非表示/違反報告)
さいはて(プロフ) - TATさん» フォローありがとうございます！ (2017年12月12日 22時) (レス) id: 67402258cd (このIDを非表示/違反報告)
もと(プロフ) - あくしてぇぇ！泣 ｳﾜｧｧｧｧ!!!なけるよぉぉ！！ (2017年12月10日 23時) (レス) id: 49a9faf8dd (このIDを非表示/違反報告)
TAT(プロフ) - 主人公ちゃんかわええな。あっ。Twitterサイコパスでフォローしましたー！ (2017年12月10日 23時) (レス) id: 31c47bf64e (このIDを非表示/違反報告)
さいはて(プロフ) - ひゃぼさん» ライン越えだぞ！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！コメントありがとうございます (2017年12月10日 21時) (レス) id: 67402258cd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さいはて | 作成日時：2017年8月21日 4時
