藍沢先生。2 (ページ34)

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ー A side ー

「さ、そうと分かれば佐藤の休み増やさなきゃだね」

「また仕事が増えるのか」

「すみません..」

「いいんだよ。四宮もこう言ってるけど、内心すっごい嬉しいから。それに、下谷に頑張ってもらえばいいよ」

「そうだな」

「..はい、」

「ほら、そんな落ち込んでたら身体持たないよ？とりあえず今日はもう帰っていいよ。中村さんのお産は僕が見とくから。」

「本当にすみません、なにから何まで..」

本当に2人のいい先輩のおかげで、私は気持ちも楽になった。

その後スタッフステーションに帰って、早速みんなに報告したら(鴻鳥先生が無理矢理させたんだけど)、みんなすっごい喜んでくれて、下谷先生なんか泣いて抱き着いて来て、それを見て皆で爆笑してた。

小松さんは産婦人科医のくせに自分の妊娠気付かないなんてどーかしてる、と笑いながら四宮先生と同じことを言われ、みんなでまた笑った。

その日は、もう帰れと無理やり帰らされ久し振りにこんな真っ昼間に家に帰った。いや何十年ぶりだろう。

家に帰って落ち着いてから、耕作にメールを入れる。

すると、時間があったのかすぐに返事が返ってきた。

〝今日、仕事終わったら会える？〟

〝会える〟

〝なら、うちきて〟

〝わかった〟

何時になるかわかんないけど、とりあえず夕飯用意して待っとこう。

それと、心の準備しなきゃ。

体調が悪い原因が何か判明したら、少し元気になったのをいいことに買い物に行ったら、だんだん頭がクラクラしてきて、慌てて帰ってきた。

少し横になって休憩をしながら、なんとかご飯を作り終えソファに寝転がる。

すると、どっと疲れがきて睡魔が私を襲い、そのまま寝てしまった。