藍沢先生。2 (ページ18)

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「佐藤先生は？どうなの？」

「さっき産声が聞こえた」

「そっか！まじか！よかったなぁ！」

〝陽斗も兄ちゃんだなぁ〟と藤川が言いながら陽斗の頭を撫でる。

白石も冴島も安心した顔で目を合わせていた。

「おめでとうございます～！可愛い女の子ですよ～！」

小松さんの声に、陽斗が1番に反応してかけよっていった。

「ぱぱ、だっこ！」

「ほら、」

「うわぁ～ちっさい！」

「小さいな」

「陽斗もこんなちっさかったのよ～」

「えーそうなの？」

「みんな最初はあんな小さいんだよ」

「ふーん」

赤ちゃんはNICUで預かられ、少ししてからAも出てきた。

「緋山先生、」

「おめでとう、藍沢」

「あぁ、助かった」

「本当だよ。感謝してよね」

「四宮先生も有難う御座いました」

「いえ、」

「まま、だいじょーぶ？」

「大丈夫だよ～、心配かけてごめんね..」

それから、Aは先に病室へ戻るはずだったが、陽斗の我儘で皆でぞろぞろと病室へ戻ることに。

「あかちゃんかわいかった！」

「はるともみたの～？」

「みた！こーんなかおだった！」

陽斗の変顔に、吹き出すA。そんな目ミミズじゃないだろ。

それはAも思っていたらしいがそこはあえて何も言わなかったらしい。(後から聞いた話だが)