Lovin' you［S.H K.T］ (ページ11)

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#11 ページ11

紫耀くんはくしゃっと笑って言う

紫「迎えに行くって言ったでしょ？」

え…

幼少期

「やだ…紫耀くんと離れちゃうのやだ」

母「しょうがないでしょ。紫耀くんのパパの転勤なんだから。いつまでも泣いてないの」

「でも…」

なんて泣いている私の前に紫耀くんは言う

紫「大丈夫」

「ぐすっ…なんで？」

そう聞くと紫耀くんは私をしっかり見て言う

紫「迎えに行く」

そう言って私に微笑んだ紫耀くんの顔はずっと忘れてない。

紫耀くんも覚えててくれたんだ

「覚えててくれたんだ…」

紫耀くんは自慢げに言う

紫「約束は守るよ。破ったは本気で針千本飲もうと思ってたし」

「ふっ笑」

こういうとこ変わってないんだなー笑
紫耀くんに昔と同じあどけなさが見えた気がして少しほっこりしていたら、少し私の顔を伺うように紫耀くんが言う

紫「もう1個の約束は覚えてる？」

え、もう1個の約束？紫耀くんとした約束ってこれだけじゃなかったっけ？

「ごめん、覚えてない」

紫耀くんは少し残念そうな顔をして言う。

紫「ならいいや。また1からやればいいから。」

「あ、うん…ごめん？」

1から？紫耀くんの言っている言葉の意味は分かんなかったけど

〜♪

昼休みの終わりを告げる鐘が鳴り紫耀くんは立ち上がり言う

紫「そろそろ行くね」

「あ、うん。私もそろそろ行かないと…」

紫「うん。お互い頑張ろうね」

「うん」

くるっ…スタスタ…

お互い歩き始めた時紫耀くんが振り返って言う。

紫「きぃよろしくねー！」

そう言って手を振ってる紫耀くんに私は頷いた。

これが始まりの合図だったのかな？