カラフルパレッター夢の語り方始め方【オリジナル】 (ページ4)

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青色の幸福　２ページ4

翌日、ホームルームで席替えが行われた。
Aは廊下側の一番後ろ。隣は青木だった。
「あ、水田ちゃんだー」
青木はそう言って笑っていたがAは気付いていた。
青木はAに話しかけてはいたが、視線は前方の男子生徒を見ていたことに。
さりげなく視線を追うと、見ていたのは赤羽だった。Aは思い切って聞いてみた。
「さっきから前の方見てるけど、何かあるの？」
「何って言うか……そういえば昨日ボク、結婚するって言ったよね？」
「ああ、確かに。それで？」
「…実はその相手が…」
「うん…」
「…京助なんだ」
「え」
青木の言葉を聞いても特に驚くことはなかった。むしろ納得した。
普段から二人は隠す必要もないくらいかなり仲がよいのだ。
「そうだったんだね。やっぱり」
Aの言葉に青木は
「やっぱりって何？え？え？」
と目を丸くしていた。

放課後までの間、Aは考えていた。
自分は何がしたいのか。
このままだと人生を棒に振りそうで怖いのだ。
一体私はどうしたいんだろう

答えはまだ見つからない。