カラフルパレッター夢の語り方始め方【オリジナル】 (ページ18)

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赤色の願望　５ページ18

彼は一体何を考えているのだろうか…。

もちろん私は彼自身ではないので、分かるはずが無いのだが。

「何処に向かって喋ってんだ？」

「ひゃぁっ！」

誰だって後ろから話しかけられたら驚く。何？私だけ？

とにかく後ろを向いた。そこには、赤羽君がいた。

「くくっ」

「何よ」

「やっぱ、面白い」

「むぅ…」

「ごめんね。水田ちゃん」

後ろにいた青木さんが引きつった笑みを浮かべながら席についた。

青「京助は面白いものが好きだからね」

A「面白いもの？」

赤「そ。いいだろ？」

A「何か漠然としてるわね」

赤「いいんだよ、それで。具体的にするとそれに縛られちゃうだろ？模糊な感じのほうが当てはまるほうが多いだろ？」

青「あ、模糊って言うのはあやふやとかって言う意味だよ」

A「模糊ぐらい知ってるけどさ…。でも何で面白いものなの？」

赤「人生ってのは人によるけど長いだろ？退屈にならないように常に刺激を求めてるってワケ」

A「そういうもんなんだ」

青、赤「そういうことっ！」

心なしか、２人の顔が輝いているように見えた。

私も面白いものを見つけてみようかな。