カラフルパレッター夢の語り方始め方【オリジナル】 (ページ16)

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空色の野望　１ページ16

どうもこんにちは。水田Aです。

今回は私の思い出に残っている…いや、思い出に残らなければならないお話をしましょう。

長いので少しずつしか話せませんが。

さて、お話は夏休み前。テストが終わり、結果も配られた後。

「ドッペルゲンガーって知ってる？Aちゃん」

そう言ってきたのは同じクラスの橙月美音ちゃん。中学校からの仲です。

おや？語り口調がですます調になってますね。こちらの方が語りっぽいので好きですね。

話が逸れてしまいました。美音ちゃんに返事をしなくては。

「そんな言葉…聞いたことはあるけど…？」

私の返答に美音ちゃんは腕を組んで唸りました。

「そうかー…ドッペルゲンガーっていうのは簡単に言えば偽物！」

「偽物？」

「そう。その偽物を見たら死んじゃうって」

「え～!?…って何で私にその話をするの？」

「実はさ…私、見たんだよね…」

「…えっ…!?」

心なしか冷や汗が垂れてきました。

「いや、私の偽物じゃなくてさ…Aちゃんの…」

「……えっ……」

あまりにも出来すぎた話ですよね。笑いたくなります。

おや？もうお時間ですか。では、また次の機会に。