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．
雅「きみ！」
「おわ、あ、ども。」
雅「Aの幼なじみ君でしょ!」
「そうっすけど。なんで？」
雅「さっき、２人で仲良さそうに話してたでしょ？」
「あー、そうっすね。」
雅「Aがね、来てくれカナーって毎日心配してたよ(笑)」
「え…そう、なんだ。」
雅「そうそう(笑)ホント、大好きなんだなぁって思ってた。
だから、俺も、友達になりたいなって。」
「え。」
大好き？
きっと、新郎さんからしたら何気ない言葉なんだろうけど、
俺にとっては…
A「ねぇー、ちょっと呼ばれてるよ？」
タイミング悪くAが寄ってくる。
雅「あ、ごめん。すぐ行く。」
新郎さんが向こうに行く。
A「なに話してたの？」
「べぇつに。」
A「あっそ？ま、ちょっと借りるね。」
「どーぞどーぞ。」
不思議そうに俺を見たあと、
新郎を追いかけるため俺に背を向ける彼女。
．
行かないで。
俺の頭の中で、
今の彼女の姿と幼い日の彼女の姿が
リンクする。
「…行くな。」
自分の口から呟かれた言葉に驚く。
でも、
彼女にはそんな言葉なんて
いつものように聞こえてなくて…。
お願いだ。
まだ夢を覚まさないでくれ。
…昔の俺は、
永遠に変わらないものを信じていた。
だから、
信じたくないことからは
逃げ出して…。
でも、いつだって
張り巡らされた彼女の糸に絡まって、
その結果、俺は子供のままで。
…そんな俺を、
また、Aは置いてけぼりにするんだ。
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嵐崎yui(プロフ) - なり。さん» コメありがとうございます!!泣 ありますよね、過ごした時間が生んだ無意識の線引きって...。そういう微妙で切ない所も書けたらなと、、!!きっとこのシリーズの最終章になると思うので、最後までぜひ読んでやって下さい!!(*^^*) (2017年12月22日 21時) (
レス) id: 7c8a5eccab (このIDを非表示/違反報告)
なり。(プロフ) - はじめてコメントします！幼馴染の黄色さん、切ないですね。;_; 長い付き合い故に素直になれなかった気持ち。でもお互いに深い愛情と絶対的な信頼関係がそこにはあって。次の新郎サイドでより絡み合う人間関係の背景と様々な愛の形、とても楽しみです。 (2017年12月22日 14時) (レス) id: 61cc30c67c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嵐崎yui | 作成日時：2016年3月22日 11時
