第269話🦇即行動！ ページ30
*ミラ side*
ピコとお別れした、翌日の昼休み―――アタシは、とある目的で校内の図書館へと足を運んでいた。
「使い魔召喚の参考書は〜……と、この辺かな？」
その目的とは、ピコを
だだっ広い図書館の中から、使い魔召喚に関する本棚までなんとか辿り着けた……のだが。
「あれ……ごっそり抜かれとる」
お目当ての使い魔召喚参考書が、異様に大量に借りられていたのだ。
「これって、もしかして……」
まさかと思い図書館内を見渡すと、ちょうど貸出カウンターの所に見知った後ろ姿を見つけた。
「ショッピ先輩」
「わッ、ミラさん……!?」
図書館内は騒いではいけないので、近くまで駆け寄ってから声をかける。
「ソレ……全部借りるんですか？」
ショッピ先輩が大量に持っていたのは、全て使い魔召喚に関する書物。
「はい、借りれるだけ借りとこうと思って」
あのめんどくさがりのショッピ先輩が、こんなにもやる気なんて……そんだけ、ピコの存在が大きかったんやなぁ。
「けど、そんなに大量に借りたら持ち運び不便やないですか？」
「大丈夫ですよ。大半は
「自分とこの
笑いながらツッコみつつ、アタシはショッピ先輩が借りた本の一部を手に持ってやる。
「
「ありがとうございます」
無事に貸出処理を終えた本たちを2人で分担して持ち、アタシたちは
そっかぁ……ショッピ先輩は、もうとっくに行動に移してたんやな。
それなら、他にアタシができること……………あ、そうや！ ええこと思いついた♪
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作者名：空文 晴霧 | 作成日時：2022年8月22日 9時
