第193話🦇よくわからないヒト ページ2
*ミラ side*
アタシとイルマのちょうど間にあった紐をキリヲ先輩がグンッと引っ張ると、カーテンが開かれて大きな窓が
「わぁ！！」
そこから一望できる
「すごい！ 高ーい！」
「フフフ、ビックリしたやろー」
イルマの反応を見て得意気に胸を張るキリヲ先輩は、やはりアタシの知っている先輩にしか見えない。
ようわからんなってきたわ……何やねん、この
「学校の中央、３年塔のすぐ下見てみ。アレが“開催の鐘”。前夜祭の終了と共に鐘が鳴って、本祭が始まるんよ」
キリヲ先輩が示した鐘をなんとなく見つめていると、突然先輩が叫んだ。
「あんぽんたーーーん！！」
その奇行に、アタシは思わず気が抜けてずっこけそうになってしまった。
「えぇっ、先輩!?」
「な、何してはるんですか……;;」
「あっはっはっ」
驚くイルマと呆れるアタシを見ておかしそうに笑い、キリヲ先輩は答える。
「大丈夫や、特殊なガラスやから聞こえへんよ。向こうからは壁に見えるし」
いや、別にそんな心配はしてへんのですけど……この
なんて不安もそこそこに、アタシはキリヲ先輩の今の説明を聞いてすぐに理解する。
「マジックミラーと似たような原理……ってことですか」
「まぁ、そうとも言えるかな。さすが、シュピーゲルのお嬢さんやねぇ」
「……どーも」
へらりとほくそ笑むアタシから視線を動かし、キリヲ先輩は窓から学園を見下ろす。
「だーれも気付いてへんやろ。こっから見たら……誰が
！ この
「綺麗やと思うわ。時々、無性に見たなるんよ」
アタシたちにそう笑いかけ、キリヲ先輩は楽しげに窓からの景色を眺めていた。
かと思えば、フフッと笑みをこぼして続ける。
「ここに来たのは、心の準備みたいなもんや。緊張しぃでな」
……ホンマに、ようわからん
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 88人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
わらび - レッツゴー怪奇団・・・？ (2023年1月30日 15時) (
レス) @page11 id: f5229e680c (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - ルリさん» ありがとうございます！ 引き続き、ぜひぜひ楽しんでください(*´∀｀*) (2022年8月16日 15時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
ルリ - 続編おめでとうございます！これからも読ませていただきます！ (2022年8月16日 14時) (レス) @page29 id: ff4aa6de6f (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - ぺぺさん» ありがとうございます！！ いかにオリ主ちゃんと原作ストーリーを上手く絡めるか、めちゃくちゃ悩んでひねり出してるのでそう言っていただけてすごく嬉しいです(*´∀｀*) (2022年8月8日 23時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
ぺぺ - 続編おめでとうございます!!いつも話の作り方上手ですごいです…✨️これからも楽しみにしてます！応援してます!! (2022年8月8日 21時) (レス) @page2 id: c8549fa0cb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：空文 晴霧 | 作成日時：2022年8月8日 18時
