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第191話🦇先輩捜し ページ48

*ミラ side*

「うーん、先輩どこに行ったんだろ……?」

キョロキョロと辺りを見回しながら歩いていくイルマに、アタシは尋ねる。

「なぁなぁイルマ。『明日のことで先輩に話がある』って言うてたけど、何のことなん?」

「あぁ、それは___……あ?」

アタシの問いかけに答えようとしたイルマだったが、いつぞやみたいに指輪が光って引っ張られ始めた。

「あれ、またソレ?」

「う、うん…でも、なんで……」

そういえば……イルマの指輪とキリヲ先輩の首輪は同じモンでできとるから反応した、とか言うてたな先輩。

てことは……コレはまた、この指輪がキリヲ先輩んとこを目指しよるってことか?

「イルマ、そのまま引っ張られてみようや。あん時みたいに、キリヲ先輩んとこ辿り着けるかもしれへん」

「そ、そうだね……わっとと」

こけないよう指輪に引っ張られていくイルマの後を、アタシも追いかける。

しばらくして、イルマの指が壁に触れた。

その瞬間、その壁の一部がへこむと同時に隠し扉のような物が現れた。

「え、何コレ。ダンジョン的な??」

「何だろうね……? 入っていいのかな……」

「……まー、先輩がここに()るってんなら入るしかないんやない?」

「そ、そうだよね……よしっ」

意を決してイルマが扉を開け、中へと入る。

その後ろからひょこっと顔を覗かせると、そこにはお目当てのキリヲ先輩が居た。

「あ、居た居た。キリヲせんぱーい」

「何してるんですか? こんな所で……」

何か作業をしていたらしいキリヲ先輩は、ゆっくりと立ち上がり……そして、ゆらりとこちらに振り向いた。

「なんや君らかぁ」

……? なんか一瞬、先輩の(まと)う雰囲気が変わったような……?

「ゴホッ、えらいビックリしたわー。どうやって入ってきたん?」

気のせい……やろか。いやでも、今確かに……。

「えっと、指輪に引っ張られて」

「……アタシは、イルマの付き添いですわ」

「なるほど」と呟き、キリヲ先輩はイルマに向かって続ける。

「前にもあったなぁ、そんなこと」

「はい。結構離れてても反応するんですね」

いつも通りにイルマと話すキリヲ先輩に、アタシは「で」と声を上げる。

「ここはいったい何なんです?」

アタシが問いかけると、キリヲ先輩はニコッと笑ってこう答えた。


「―――秘密基地や」

第192話🦇確かな気配→←第190話🦇下準備OK



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空文 晴霧(プロフ) - くろほたるさん» こちらこそ素敵な感想ありがとうございます!! そうなんです、一方的じゃなくて互いに大きな存在となってるんですよ…!!! そう言っていただけると、頑張ってオリジナルストーリーを書き上げた甲斐があります(*´ ˘ `*) (5月21日 7時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
くろほたる(プロフ) - お互いがお互いを無意識に救いあっている💣🪞がなにより愛おしいです!!!!この絡みでオリジナルストーリーを作って頂き本当にありがとうございます…!!!! (5月21日 6時) (レス) id: 917d162833 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - 暁さん» 私もそう思いながら書きました…!!! 喜んでいただけて何よりです!! (2023年3月30日 21時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
- オうふっ...ゾムさんとの絡みてえてえ...っ! (2023年3月30日 13時) (レス) @page20 id: 1fc9dc00b9 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - すずねこさん» かわいいですよね…!!!(激しく同意) (2022年11月26日 16時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2022年7月18日 13時

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