【魔主役】鏡使いの悪魔学校生活:VOL.18【魔入間】

第830話🦇同じ穴の何とやら ページ20

*ミラ side*

「俺は収穫祭3日目夜まで生き残ったけど、お前は？？」

いきなり謎のドヤ顔で言葉を遮(さえぎ)ってきたその生徒に、シャオロンは「……えッ？」と目を丸くする。無論、アタシたちも。

「えっと…2日目早朝リタイア……？」

「プーッ！！ ざっこ！！」

明らかに馬鹿にするソイツらに、シャオロン以外の4人は「あ゛？？」と怪訝(けげん)な顔でハモり、トンちゃんも同じような顔をした。

そんな4人＋1匹をよそに、他のヤツらも口々に自分がリタイアしたタイミングを暴露する。いやまぁ確かに、シャオロンたちよりは長く生き残ってるみたいやけど……。

「ぶっちゃけアタシからしたら、お前らまとめてクソ雑魚なんやけどなwww」

「お前は規格外なんだから話に入ってくんな！！」

「褒め言葉として受け取っときま〜す」

嘲笑しながら割り込むアタシにツッコんでから、ソイツは気を取り直してドヤ顔に戻る。

「と、とにかくッ！ お前らの妨害は俺たちに全く効かなかったってわけ」

「むしろ、邪魔されたおかげで逆に一致団結したまである」

「それな！」

「どーだ！ 悔しいだろ！ ワハハ！！」

ふんぞり返って高笑いするソイツらとは対照的に、うちのメンツはシラけた反応で。

「……いや、結局お前らも脱落してるなら五十歩百歩やん。ミラの言う通りやで」

「小物臭ハンパない……」

「うるせぇな！！ デカイだろ1日の差は！！」

わぁわぁとみんなが言い争う中、アタシは気付いた。

―――シャオロンが、どこか安心したような笑みを浮かべていることに。

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