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第827話🦇既視感のある“危うさ” ページ17

*ウツ side*


「今日アタシ帰らんから」

「その家でゆっくり休めた覚えなんか、1日たりともあらへんわ」

「ハイハイ、どーせソレしか価値なんてないんやろ」


電話の相手――恐らく実家の悪魔――と気だるそうに会話するミラちゃんを、俺たちは不安な面持ちで見守っていた。

ミラちゃんにはババ抜き続けるよう言われたけど、正直言って全く集中できん……!! だってミラちゃんが心配なんやもんッ……!

そんな俺らの心配は、やはり当たってしまったようで。

「準優勝して位階(ランク)5(ヘー)”に昇級しました!! ハイおしまいッ!!!」

突然ヤケクソ気味にそう声を荒げた彼女に、俺たちはビクッと反応してしまった。

ミラちゃんはそのまま通話を切り、その拍子(ひょうし)に彼女のトランプたちが床に落ちてしまう。

「……あ」

我に返ったのか、彼女は俺らの顔を見て決まり悪そうに苦笑を漏らした。

「あ〜……はははっ、ごめんなうるさくって。やっぱ外出てやればよかったな」

「いや、俺らは全然ええんやけど……ミラさんこそ、大丈夫か?」

心配そうに尋ねるトントンに、ミラちゃんは困ったように視線をそらす。

「あーっと……みんなが()ったら、多少はイラつかずに話せるかなと思ったけど…やっぱ、無理やったわ。ホンマ、ごめん」

「お、お前が謝ることちゃうやろ……」

ロボロの言葉に、ゾムも同意するように激しく頷く。

……やっぱり危ういな、この子。

上手く言えんけど、この雰囲気……昔のシャオロンにちょっと似とるわ。

ストレス溜めまくって、いつ暴走してもおかしくないような……そんな危うさ。



……………なぁ、シャオロン。

お前なら…今のミラちゃんに、何て言葉かけるんやろなぁ……?

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空文 晴霧(プロフ) - 葵斗(別アカ)さん» ありがとうございます(*´˘`*) (3月25日 11時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
葵斗(別アカ) - 頑張れp(^-^)q (3月25日 11時) (レス) @page25 id: 8875507bce (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - 葵斗さん» コメントありがとうございます! 頑張って書き続けていきますので、応援お願いします(*´▽`*) (3月15日 18時) (レス) id: d259bd7f79 (このIDを非表示/違反報告)
葵斗 - 遂に18まできたのか…応援しています、執筆頑張って下さい!!! (3月15日 18時) (レス) id: 6f83c28ab3 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - ユノンさん» ありがとうございます! マイペースな更新にはなってしまうかと思いますが、気長に見守ってやってください☺️ (1月5日 13時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2023年10月22日 18時

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